2/7 コラム/徳永有美
 
 トクナガ走る ☆ No.1

< トクナガ走る ☆ No.1 >

オリンピック会場の雪を、生まれてはじめて踏む。
「キュッキュッ」とまるで片栗粉を踏んだような音が聞こえる。
信じられない。
そう、今でも信じられない。
小さいころからテレビでオリンピックを見てきて、とにかく感動してた。パワーをもらっていた。
そしてそれは、テレビの向こうの世界だと思ってた。
2002年、冬。
26歳、トクナガユミ。
なんだか…自分がそこにいる…。
 
寒い!とにかく寒い!
話には聞いていましたがここまで寒いとは…。
だって、普段、日本で着ているコートの上に更にスキーウェアを
着用。パッチをはいて更にズボン着用。ここまでしてるのに
とにかく冷える。10分以上いると耳が切れそうになる。
15分以上いると体が固まってしまいそう…。
でも!こんな寒さに負けるわけがありません。
だって、今ここには世界の冬のスーパーアスリートたちが集結しているのですから!
 
とにかく気がつくと興奮しているのです。私。
会場を下見に行っても日本人選手が活躍する姿が思い浮かび、「あぁいけない。過剰な期待をしては…」
なんて考えながら、目をとじる。
はやる気持ちをおさえつつ、トクナガは走る。

< Utah Olympic Oval ☆ スピードスケート会場 >
 
まず最初に驚いたのが氷。
氷の色つやが長野のエムウェーブとは全く違う。
エムウェーブは透明感があってさらさら感がある氷。
でもこのリンクはちがう。まず、色は真っ白。そして艶っぽい。
ツルツルした光を放っている。

スピードスケートの大菅さゆり選手に聞いてみた。
「ここの氷はねっちこい。スケートの刃に氷がまとわりつく感じ。
だからこそ引っかかりが生まれる感じ」と話してくれた。
ほとんどの選手がこのリンクに対して好印象。
Timeに期待がもてそう。

< ソルトレークでもお世話になってます! >
 
なんと11回目のオリンピックだそうです。
宮嶋泰子アナウンサー。

これまでの取材活動に続き、この地でも宮嶋先輩の後姿を見ております。
それにしても宮嶋さんのパワーには毎日驚いています(今に始まったことではありませんが)。
宮嶋さんの笑い声に、掛け声に勇気づけられるトクナガでした。
 
いつも私のくだらない悩みを聞いて下さる中山貴雄アナウンサー。
なんと今回、デジカムに初挑戦!

取材前にちゃんとカメラワークの練習をしていたのがとても中山さんらしく、カメラ片手のインタビュー姿は素敵でした。
(でも帰りのバスの中で「ファインダーを覗いていない方の目は開けてる?つぶってる?」とちょっと恥ずかしそうに話す姿、よかったです)

< 選手村に行ってきました >
 
大学寮がそのまま選手村になっています。

趣のある、アメリカらしい家が立ち並んでいます。
今日は日本人選手の入村式が行われました。
スピードスケートの今井選手、大菅選手。カーリング女子のpretty姉妹。
みんなひとまず、元気そうでした。
今井君は「あまり注目されてないから、俺、金メダルとりますよ」なんて言ってくれました。うん、頑張れ!
 
さあ、開会式まであと5日。
明日はどこに行こう。