Reported by 野上慎平

新人アナウンサー研修開始から約二ヵ月が経過しました。
春を越え、梅雨を経て、夏本番を目の前にしても今なお、
3人はもがき苦しみながら、 必死に戦っています。
さて、今回 お伝えする研修は 、 文字通り一味違う!
そんな研修風景をお伝えします。
どう違うのか!?
研修幹事の岡田アナに聞いてみました。

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岡田洋子アナ
今回のリポート研修は、都会の真ん中、銀座のビルの屋上でミツバチを飼育し、ハチミツを採取しているNPO法人・銀座ミツバチプロジェクトを取材させてもらいました。
実は、アナウンス部では、「ちい散歩」で矢島アナが、「ワイドスクランブル」で小木アナが番組でリポートしています。
(ちなみに・・・NHK を含め、東京キー局は全て取材に訪れているところです。)
もちろんカメラも本格的なENG、そしてベテラン報道カメラマンに協力してもらいました。研修とはいえども、実践さながらの状況なのです!
“銀座で採れたハチミツは、銀座でしか食べられない!”ということで銀座生まれのハチミツのグルメリポートも盛り込みました。
さてさて研修の結果は???
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八木麻紗子
銀座のビルの屋上でミツバチが!?
そんな驚きのプロジェクトをリポートしてきました!
早速、白の防護服に網付きの麦藁帽子という格好に着替えてマイクを持ちます。


うーん、何ともぎこちない・・・。

そして私の隣にいらっしゃるのが・・・


今回ご協力いただく"銀座ミツバチプロジェクト"の副理事長である田中淳夫さんです。

ミツバチたちに失礼して巣箱を拝見すると・・・


こんなにびっしりとミツバチたちが!!

ビルの屋上11階、地上約45メートルの高さで、
この日本ミツバチが2万匹、そして西洋ミツバチが15万匹以上も飼われています。
銀座にはミツバチが蜜を取ってくるような自然があるのかなと疑問に思ったのですが、
近くの街路樹や、約2キロ離れた浜離宮や皇居まで飛んでいくそうです。
恐るべし、ミツバチパワー。

そしてそのミツバチたちが頑張って集めた蜜を少し味わわせてもらえるとのこと。
いいんですか??と食いしん坊な私は目がキラキラ ☆
しかし リポートの 制限時間(2分半)は 刻々と 過ぎてゆく・・・

そんな〜!!(泣)


指先には黄金色に輝くハチミツがついているのに・・・。

落ち込む私に岡田アナから「舐めてもいいよ」との優しい言葉が。


美味しい!

これほどにもコクがあって濃厚なハチミツは初めてです!


タイムアップぎりぎりの瞬間の八木の表情が忘れられません。
「しまった!舐められない!!」
言葉よりも、表情がそう物語っていました。
続いて、本間はグルメリポートについてです!
 

本間智恵
ビルの屋上にある養蜂場でのリポートを終え、次は場所を移して、
レストランで銀座で採れたハチミツを使ったメニューを試食し、
グルメリポートです。


こーんな大きいカメラに向かってしゃべっています。

概要を説明したら、さっそく一口!
シンガポールでは一般的な、パンのような、クレープのようなものを使った
「ロティ・プラタ」というデザートを、


ナイフとフォークで切って・・・

ぱくっと食べたのは良かったものの・・・


ほおばりすぎました・・・。

口に運ぶ量を考えないと、その後しゃべるまでが大変!
でもあまりに少量だと味がわからない・・・
この加減が難しいのです。

ハチミツがジュワっと広がるのを堪能しながら、リポート。
改めて、味を伝えるのは難しいと実感しました。
ありきたりな言葉を使っても伝わらないですし、でも「美味しい」だけでも伝わりません。

テレビでは、味や香りや感触は伝えることができないので、
私たちが視聴者に伝えなければなりません。

先輩達の食べ物のリポートを見てたくさん勉強します!

この日は、初めてお会いした方へのインタビュー、養蜂の現場に、
取れたての蜂蜜、食べ物のリポート・・・。
初体験尽くしのリポート研修でした。
そして、まだまだ努力が必要だと思い知った貴重な一日でした!



本番のグルメリポートでは、他のお客さんがすぐ隣に座っているという状況でリポートをしたり、
かなり味にこだわり、情熱を注いでいるお店のご主人の目の前でリポートをしたり・・・。
研修で経験した以上にドキドキする状況がやってくることも・・・。
最後は竹内!!


よしっ、いよいよ私の番だ!!


竹内由恵
「私は今銀座三丁目のビルの屋上にいます!」と明るくスタート!
リポートでは、「私は今〜」で始めるな!と
散々言われているにも関わらず・・・
その上、マイクの持ち方がカラオケみたいだと注意されました・・・。


蜂の巣箱の蓋をあけて。。。出てくるぞ。。ごくっ。。


でたーーーーー!!!

こんなに沢山ミツバチを見たことがないです。
刺されないのか心配になりますが、
蜂は刺すと自分も死んでしまうため、いたずらに刺すことはないそうです。
(もちろんハチが危害を加えられると感じてしまったらダメですが・・・)
それにしても三度も(八木・本間・竹内)自分の住処を覗き見されて、
いくらなんでも蜂も我慢の限界ではないでしょうか・・・。
温和といわれる日本ミツバチも、さすがに「仏の顔も三度まで・・・?!」
最後はこのハチミツを使ったデザートのグルメリポート。
まだ伝えることがまとまりきっていない中、腹をくくってぶっつけ本番。
しかし、1分間という制限時間の中、お店の説明に大半の時間を使ってしまい、
ようやくそのデザートを一口食べようとした時には、すでに制限時間の10秒前・・・。
ラスト10秒にリポートをなんとか形にして終わらせるべく、私がとった行動とは・・・。


はい、この写真の手に注目です。

そう、ナイフとフォークで食べる時間がないと判断した私は
なんと手づかみ(!)で食べてしまいました。
口に入れて、ラスト5秒っっ!!
「うーん、サクサクした 感じと あまーいハチミツが合ってとってもおいしいですっっ!!!」
最後は聞き取れないくらい早口でコメントし、滑り込みセーフ!
・・・という問題ではありません。
おいしさが全く伝わってこないリポートになってしまいました。
この後、非常に落ち込みました。
次から時間配分には気をつけます。


手で食べた竹内・・・。
確かに「あぁ時間ないぞー・・・大丈夫かーー!!??」と思いながら見ていた最後・・・。
衝撃の結末でした!!(笑)


岡田アナもしっかりと着替えての指導でした。
インタビューに協力していただいた副理事長の田中敦夫さん。


もちろん私・野上も。蜂蜜をペロリ。


屋上で集合写真を一枚。

ちなみに・・・


3人がリポートしたデザートはこちら!

うーーん♪「じゅるり」口の中からそんな音が聞こえてきそう・・・。


竹内・本間・八木・そして野上・・・。

いえ。野上ではないですね。

今回のような研修は、異例のケースです。
お忙しい中、時間を割いて研修に協力してくださった皆様が、
最後に優しい笑顔で3人に言葉をかけてくださいました。
「画面で元気な姿を見られるのを楽しみにしているよ!!」
この日感じた温かさ、感謝の気持ちを決して忘れることなく、3人は邁進していくはずです。
今回お世話になった方々への最大の恩返しになるであろう「画面上での最高のリポート」を目指して・・・。
<このコーナーは2年目になった大西洋平野上慎平小川彩佳が担当しています。>