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reported by 堂真理子

ひよこたちのアナウンス部での研修が始まってから、一ヶ月半程経ちました。
研修中は、一生懸命取り組むあまり、思わぬ一言を言ってしまったり、ハプニングが起きてしまったりするものです。

去年、私たち二年目の三人も、講師の方々を唖然とさせてしまうようなことをたくさん言ってしまいました。先日、テープレコーダーを使う機会があったのですが、なんとテープには、去年の研修中に私が野球の実況の練習をした時の声が残っていたのです・・・!
恐ろしいと思いながら聞いていみると・・・「打ちましたぁ〜!あっっ高い!高いぃ〜」と声を裏返しながら叫んでいる自分の声が聞こえてきました・・・。恥ずかしいのと懐かしいので、大爆笑してしまいました。

今年のひよこたちはどうでしょうか??
三人に聞いてみました。
まずは、中村くんから。
 

 

【中村昭治】
神宮球場。大学野球の聖地で、わたしもやってしまいました!
思い出すだけで赤面してしまう珍事件をお話します!

三人で実況練習を二階席のスタンドでしていました。
二階席ということで、かなり高い。神宮球場の場合、バックネット裏後方にだけ、階段をのぼったところに二階席があるのですが、座って正面を見ると自分の目の高さにスコアボードの数字が並んでいます。その下でプレーをしている選手は、四、五階の席から人を見下ろしているくらい小さく見えます。一階席の高さはグラウンドレベルとさほど変わらないので、私達三人は一階席で観戦しているお客さんの頭上かなり高いところで練習をしていたんです。
二階席で練習するのは、まさに一階席で見ている方に迷惑をかけないため。私達が上達する代わりに野球観戦をお楽しみの方の邪魔をするわけにはいけません(現実には少なからずかけてしまっているかもしれませんが…)。実際、お客さんの少ない二階席には、他にも実況練習をしているグループがありました。

一階席から、長い階段を上って一人のご婦人が上ってきたのは試合の中盤、盛り上がってきたところでした。
こちらも試合展開にのって、気持ちが高ぶり声が大きくなってきた矢先、
「すみません、ちょっとうるさいです」
三人の声が、一階席にも届いていたようです。
謝って、申し訳ない思いをひきずりながら席を移動する私達。次の席を求め、迷える子羊となりました。

落ち着いたのは、一階席の中央大学応援席のかなり後方。写真はその場所で撮影したものです。

「神宮球場で、実況練習の途中、中央大学応援席に席を移動しました。」

一緒に練習していた矢島が中央大学出身だったため、そこに座ることにしました!周りにも人はあまりいません。
よし、これで思う存分やれるぞと思い、再び声を出すと…。
今度は応援席にいた学生さんたちが振り返ります。やはり、声を出しているのが気になる様子。
平日ということもあり、お客さんがあまり多くないため、人で声が吸収されず、遠くまで届いてしまうようです。
雑音ではなく、聞く人が観戦しながらでも聞きほれる実況ができるようになりたいです。

ちなみに、当日に引率くださった松井アナウンサーによると、人に注意されて席を移動するのは初めてということです(苦笑)

なるほど〜。私たちも去年、大きな声を出しすぎて周りの方たちも思わず振り返っていました!
三人も、席を移動するくらい大きな声を出して練習をしていたんですね!実況は本当に難しいですが、まずはしっかりと声を出すことが大事。そのパワーが大切ですよね!!これからも実況の練習頑張って下さい!

続いて、矢島さん。
 

 

【矢島悠子】
小さな事件は毎日、毎時間ありますが、
わたしがなかなか解決出来なかったのはこのひとことです。

「ピッチャー、打ちました!!」

野球のルール理解もいまひとつのわたし。
まずは「ピッチャー投げました。」「バッター打ちました。」というこの二つだけは必ず抑えることからはじめようと教わりました。
しかし、そのスピードに着いていけない結果、こんな混ぜこぜなひとことになってしまうのです。

大きな声で何度も間違えるので、すごく恥ずかしかったのですがなかなか直りませんでした。だいぶスピードに着いていけるようになってからは「ピッチャー打ちまし、・・投げましたー!」くらいにはなってきました。

「三遊間」「タイムリーツーベースヒット」「ライト前ヒット」など、今までは言われてもちんぷんかんぷんだったことばが自然に自分の口から出てきたときにはちょっと嬉しくなります♪

先日は勉強のために、初めてラジオの野球中継を聞いてみたのですが、画面が無くてもその場の臨場感が伝わってくるような心地よいテンポに正確な情報、感激しました!!
あんなふうに素敵な実況が出来たらいいのですが、その道もまずは「投げる・打つ」の正確な表現からですね。

「投げるのはピッチャー、打つのはバッター…。」

矢島さんも、実況練習での出来事ですね。
そうそう、まずは野球のルールから勉強しなければいけないんですよね。試合の展開を、頭では理解していても、それを即座に言葉で描写するとなると、とたんに混乱してしまうんですよね・・・。でも、今まで知らなかった表現を自然に表現出来た時は嬉しいですよね!
ラジオの野球実況は、言葉だけで試合の様子を頭に描けるような実況なので、とても勉強になりますよね。引き続き頑張って下さい!

最後は、久保田さん。
 

 

【久保田直子】
毎日研修を受けていると、ハプニングが起こることもしばしば・・・。
「あ、言っちゃった!」と慌てて口をふさいでしまう様ないい間違いなども
私の場合日常茶飯事で、自分でも冷や冷やしてしまいます。(もっと気を付けないといけないんです。)

前に三羽のひよこでお話した神宮球場でもハプニングが起きたんです!矢島さんや中村君も書いているように・・・、神宮球場は珍事件の宝庫なんですよ!

そう、あれは初めての実況をしていた時の事。
立教大学対明治大学の試合が後半にさしかかり、だんだんと盛り上がってきていました。私も完全に試合に入り込んでしまい、中腰前のめりで実況に熱中していた、丁度その時!!

バッターが打ったファウルボールが、私たちのいるバックネット裏にものすごい速さで飛んできました!
事前に、講師である松井アナウンサーから「ここはファウルボールが多いから気を付けるんだよ。ボールがきたら、慌てずに落ち着いてボールを良く見極めて避けなさい。」と注意を受けていた私でしたが・・・・

実際飛んで来ると、本当に怖いもの!!ゴルフ場でも、飛んでくるボールにいちいちビクビクして頭を押さえてしまう私は、もちろん逃げ腰!
けれど、そんな行動とは裏腹に私の口はファウルボールの実況を続けていたんです!!「おっと!ファウルボールが飛んできました!危ない、危ないです!」

そして、ボールが目の前ギリギリに落ち、心臓バクバクの状態で思わず出た一言・・・「私、ファウルボールという非常に貴重な経験をしました。」
言った瞬間、何故か周りにいたお客さんから拍手を頂いてしまいました。怖い思いをしましたが、これも嬉しいハプニングです!

ハプニングも良いものに変えられるような仕事をしていきたいです!

「ファウルボールが飛んできましたが・・・最後まで実況しました!」

やはり、実況練習を行う球場は、ハプニングがよく起こるんですね。久保田さん、危なかったですね・・・でもきちんと実況して、さすが!
確かに、アナウンサーの仕事をしていると、思わぬハプニングに遭遇することも多々あります。でも、その状況をいかに冷静に判断して描写出来るか、あるいは表現出来るかが大切になってきます。私もまだまだ、とっさの出来事に対応出来ないことがあります。一緒に頑張りましょうね!

三人の研修も、残りわずかとなってきました。
ラストスパートも頑張って下さいね!そして、そんな頑張っている三人の応援をよろしくお願いします!!

そうそう、新人のデビューの時も決まってきました。
久保田直子さんは6月26日深夜の「Get Sports」に出演します。
全米女子オープンリポートのため米国に出張する大木優紀アナウンサーに代わってピンチヒッターとして登場いたします。

そして、矢島悠子さんと久保田直子さん二人そろって、7月2日の「生放送!ガチンコプレゼンスタジアム」(25時から25時55分)に出演します。

中村昭治アナも7月には報道ステーションの野球速報を声で現場から伝えることになっています。

ご期待ください!
本人たちはもちろん、私たちもわくわくどきどきです。
 

<このコーナーは4月で二年目になる佐々木亮太、堂真理子、上宮菜々子が担当しています。>
 
 
    
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