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No.2
reported by 吉野真治
ゴールデンウィークを過ぎて、アナウンス研修もいよいよ本格的になってきました。
今回は、新人の4人が、実際に研修を受けてみて、今、感じていることを率直に語ってもらいました。
  【市川寛子】
「ア・エ・イ・ウ・エ・オ・ア・オ」
アナウンス研修に入ってから、朝は発声練習から始まる。
真剣に発声していくと体が汗ばみ、腹筋の辺りが引きつるような状態になる。
こんなに声を出すことが大変だったとは。
ええっと、この「が」は鼻濁音だから・・・。
「花が咲き、木々の緑が輝く五月」
よし、完璧に読めたぞ!そう思った途端、「咲きの”き”は無声化だよね。」と講師のお言葉。
無声化・・・!?内定後に研修を受けるまでは知らなかった言葉である。
ふう、何と奥が深いのだろう日本語は。
研修前からある程度予想はしていたが、今はたくさんの問題にぶつかりつつ格闘している毎日である。
何よりも自分に負けずに取り組んで行こう。
  【大木優紀】
さあ、頑張るぞ!気合が入っているときに限ってトチる。何かを聞かれて焦る。つまる。
こんな調子では、カメラを向けられた日にはどうなってしまうのでしょう。不安です。
不安……でも、楽しい。毎日の研修で本当に少しづつではありますが、成長しているのです。
講師である先輩アナウンサーの方々には、なかなか気づいていただけませんが、自分の中では確実にステップアップしています。
こんなに自分の成長が感じられるのはいつ以来でしょう。日々、考え、迷い、悩み、学ぶ。
いつかこの日々を思い出して、「あぁー、いい日々だった。」なんてしみじみしたりするのでしょう。
私はこんな毎日を楽しんでいます。
  【前田有紀】
この一週間で一番嬉しかったことは、生まれて初めて声を出すことを楽しいと感じたことです。研修で全然声が出ていないと指摘受けて、必死になってお腹から声を出して発声をした時のことです。
スタジオに自分の声が響くのが自分の耳で感じられ、運動した後のようにたくさん汗をかいて、
使った腹筋が痛くて、すがすがしい気持ちになりました。今出来ないことに混乱することも多いですが、この感覚を忘れないでやっていきたいです。
吉野:
「無声化」「鼻濁音」に苦戦する市川さん。
気合が入った時に限って「トチる」大木さん。
出来ないことで混乱する前田さん。
正しい発声、日本語の用法に悩む川松さん。

2年目の私が言うのも恐縮ですが、みんなが挙げている課題は、諸先輩方の誰しもが直面した問題だと思います。
かくいう私も、いまだに悩み、苦悶する日々です。
4人が、直面した課題に懸命に取り組んでいる姿には、自分自身、「初心是大事」という言葉をあらためて思い起こさせてもらいました。
共に、頑張って行きましょう。
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