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 放送研究会は体育会?
 

このHPをご覧になっている皆さんの中で、「アナウンサーになりたいんだけれど近道は?」と思っている方もいらっしゃるでしょう。
 
かつては、「それは4年制の有名な大学に入って放送研究会(又はアナウンス研究会)に入るのが一番ですよ」…という答えが一般的だった様ですが、最近ではそうでもありません。
 
ボクもホントに驚いたのですが、なんと我がテレビ朝日アナウンス部は寺崎アナウンサーを最後に17年間も大学の放研・アナ研出身者がいないことがわかりました。
 
そこで急遽世代を超えての(?)対談が実現しました。
と〜っても白熱した対談になってしまったので、連載でお届けします。
 「大学の放研・アナ研って普段は何をやってるの?」
 「就職試験でどうだったの?」
 「どうしてアナウンサーを目指したの?」

などなど、興味津々です。



寺崎貴司

じゃあ、進藤さん司会で。



吉澤一彦

司会のやりかたもちゃんと見ておくから。



進藤潤耶

ぼ、僕、「寺崎さん吉澤さんに任せておけば大丈夫だから」って言うのを聞いて、「はい」って言って来たんですけど…。



吉澤一彦

じゃあ、任されて…・。それではまず、司会者任命から(笑)。



上山千穂

それが放送研究会のやり方なんですね。



寺崎貴司

そうそう。そういう上下関係はっきりしてるから。最近の…礼儀正しさが失われているアナウンス部はちょっとそういう…。でも、なんだか知らないけど、放(送)研(究会)って体育会系みたいなところってあるよね…あれってなんだろうね。



吉澤一彦

やっぱり1年に入った時に、4年生ってすごくおじさんだと思ったじゃない(笑)…自分達が4年になったら、全然そういう意識はなかったけど…。だから、あの人の言うことは絶対だと。しかも、1年と4年の実力の違いって凄いものがあったからね。それでまず1年に入ったら「発音・発声練習」っていうのを半年間くらいやるわけ。



下平さやか

入社してからのアナウンス研修と同じですね。



吉澤一彦

そう。先輩が「あ・え・い・う・え・お・あ・お!」とか五十音を始め、腹式呼吸とか、そういうのをやる。



寺崎貴司

そうそう、「アメンボ赤いなアイウエオ!ウキモにコエビも泳いでる!」。



吉澤一彦

だから、そういう意味でいうと先生なわけ。先輩は。まあ、体育会系じゃないけど上下関係って自然とすっごく厳しくなるわけ。



進藤潤耶

わかります。それで普段は具体的にどんな練習なんですか?



吉澤一彦

まず屋上だね。学生会館の屋上に行って、発声練習をするわけですよ。
そしたら同じ場所でダンスの研究会が踊っている。
その横で邪魔するかのように、発声練習をするわけ(笑)。
で、夕方になったら、今度は500人収容くらいの大きな階段教室に移動して立って発声練習をしたり、机の上に横になって腹式呼吸をやる。
4年生と一対一でやる時なんかは、よく生徒は泣いたね。だって、1年生にとってみると、まさに雲の上のような人だから最初から緊張してるわけ。それで「出来てない!」とか言われたら、1年に上がったばっかりのそれこそ地方から出てきたような女の子なんかは、ウワァ〜って、泣いちゃうわけ。
そういうようなのが1年にあって、ちょっと出来てきたら今度は、学園祭のディスクジョッキーをやったり、放送ドラマっていうのを作ってたから、声優さんの役をやったりとか。
そういうことをやるわけですよ。



寺崎貴司

本当に先輩の言うことは絶対ですからね。



吉澤一彦

だから、いまだにクラブの後輩の連中と一緒に会ったりするじゃない。「俺はこんなに偉いのか?」っていうくらい、立てられる。



寺崎貴司

ハハハハ。そうですよね。うんうん(笑)。



吉澤一彦

テレビ朝日のアナウンス部ではそんなことはない(笑)。

 


下平さやか


上山千穂

そんなことないですよ、ね〜(笑)。
いっつも敬意をもって。



吉澤一彦

そうかな〜。でも、大学の放送研究会出身でアナウンサーになった人っていうのが、いずれにしても寺崎君が一番最後なんだって?



寺崎貴司

なんだそうですよ。恐ろしい話だなぁ。

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