8月3日　プロ野球中継を担当しているアナウンサーは、 　　　　　　実況しながらスコアブックをつけているのでしょうか？

	プロ野球中継を担当しているアナウンサーは、実況しながらスコアブックをつけているのでしょうか？
	茨城県　kuroさん から

ナイター中継をみながら飲むビールがおいしい季節になりました。
そんな中、茨城県にお住まいのkuroさんからこんなメールが届きました。

「プロ野球中継を担当しているアナウンサーは、実況しながらスコアブックをつけているのでしょうか？」

この疑問に答えてくれるのは、
入社３年目、実況は半人前でも夢はオリンピック実況、清水俊輔アナ！！

放送席からお答えします。

結論から言いますと、実況中はスコアをつけていません。スコアをつけながら実況するというのは、モニターやグラウンドから目を離してしまうことになりますし、思考も一瞬止まってしまいますからね。それは実況アナウンサーにとって、非常に「コワイ」ことなんです。手元には資料やデータは置いてありますが、スコアブックはありません。

実況中のテーブルの上。

集中して実況をしていれば、そのバッターの前の打席の結果や、例えば三振ならどんなボールで三振したか、まで頭に入っています。ただ、さすがに全てのバッターの結果を覚えているわけではありませんし、三振が幾つめか、何本目のヒットか、というのは分かりません。そんな時に活躍するのが「サブアナ」です。サブアナとは、実況アナウンサーをサポートするアナウンサーのこと。実況アナの隣でスコアをつけながら必要な情報を提供するんです。三振が３つ目だったら指を３本立てる、次の投球が１００球目なら、それをメモにして見せる、というような仕事をします。画面には映りませんし声も放送に乗らない影の仕事ですが、サブアナなしでは実況はできないのです。僕のような若手は先輩アナの横でサブアナの仕事をすることがよくありますし、逆に若手が実況をする時は、実績も経験も豊富な先輩アナがサポートしてくれます。これは野球に限ったことではなく、すべてのスポーツ中継の時、実況アナの隣に必ずもう１人のアナウンサー、サブアナがいるんです。

サブアナ国吉さん

オリンピック、プロ野球、高校野球、サッカー、ゴルフ、プロレス・・・。テレビ朝日のスポーツアナウンサーは忙しく熱い夏を送っています。今後ともスポーツ中継とスポーツアナウンサーをよろしくお願いします。質問もどんどんお寄せください！！