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10月26日 「象の背中」

少し前までは「死」なんて他人事で、
「自分が死ぬこと」について深く考えたことなんてありませんでした。
でも、ここ1、2年は「いや〜体が無理効かなくなってるなあ」と感じることも正直あって(涙)、
自分はこれからどこに向かうのだろうと考えることもときどきあります。

「象の背中」は末期の肺がんで余命半年を突然宣告された男が主人公です。
この主人公を演じた役所広司さんの役作りは凄まじく、
死が迫ってくる患者を演じるため、10キロ減量されたそうで
序盤のトイレで痛みに苦しむ場面や、
最後のそれこそ死相をも滲みだしている演技は言葉を失うほど圧巻です。

そして、そんな彼を笑顔で支え続ける今井美樹さん演じる妻の美和子。
あまり言葉は多くないけれど、だからこそ深い思いが感じられ、
同じ女性として「自分はこんな風にふるまえるかな」と考えさせられました。
愛人と対面する場面もありますし・・・。
(独身の自分が言うことではないかもしれませんが・・・ ^ ^;)

「死」を見つめることは「生きること」を見つめることでもあると思う。
みんなに必ずやってくる「死」をしっかり意識することで「今日」がありがたく思える。
毎日を大切に、周りの人たちに感謝して生きるということに繋がっていくような気がします。
とにかく観たあとは人恋しくなる、ご夫婦やカップルなら手をつなぎたくなる、そんな映画です ^ ^

   
 
    
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