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Vol. 7  「かなづち」  (2003/01/06)

日々流れゆく、様々な情報。
それらの数々を、番組ではジャンル別に整理してお伝えしています。

まるで、巨大プールの縦のレーン(競泳路)のよう。
溢れんばかりの情報が、コース別に区切られています。

第1コース、ニュース。
第2コース、スポーツ。
第3コース、エンタメ。
第4コース、お天気。
第5コース、占い。

飛び込み台の上の私がぶるぶる震えているのは、
決して寒さのせいだけではありません。

「プールのはずなのに、波立ってる!」

そりゃそうですよね。
情報は、日々動いているのですから。

5時50分、番組開始。
バシャンと飛び込めば、あとはもう、必死で泳ぐのみ。
占いの次は、ニュース、そしてスポーツ。
第5コースから第1コース、そして第2コースへ。
レーンをくぐり、プールを横断。
そしてまた、コースを縦に泳ぐ。
ごぼごぼごぼ。
息継ぎもままなりません。

午前8時、番組終了。
へとへとになって水ぎわに上がります。

「これは、プールじゃない…」

そこは、海でした。
無限に広がる情報を、四角い箱に閉じ込めて、区切ることなんて
出来ないと。
それでも、そこに無理やりにでもレーンを引いて、
少しでも分かりやすく情報を整理する。

毎日、その海に飛び込みます。
ちなみに今日は小寒。
季節の移ろいも「肌」で感じます。
ぶるぶるぶる。

コースをまっすぐに泳ぎたい。
するりとレーンをくぐりたい。
そんなことを感じた、私の「仕事始め」でした。
実際、かなづちです。
   
 
 
    
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