身長
170cm
出身地
福岡県福岡市
出身校
日本女子大学附属高等学校→
日本女子大学
入社年月日
2001年4月1日
星座
蠍座

11/18    「81世代」

社会企業家。
利益追求のみを目的とせず、仕事を通じて社会問題の解決を目指す人たちのことだ。
お金儲けだけでなく、ビジネスから社会を変えたい。
その傾向は、1980年代前後に生まれた“81(はちいち)世代”の若者の間で強いという。

先日、『激論!クロスファイア』のゲストにお招きしたのも社会企業家のお二人だった。
認定NPO法人「フローレンス」代表理事の駒崎弘樹さん(34)。
認定NPO法人「Living in Peace」理事長のさん(32)。
駒崎さんは、病気の子どもを保育園などに代わって預かる病児保育事業を、
慎さんは、マイクロファイナンスへの投資や児童養護施設への支援を行っている。

田原総一朗さん(79)は、番組内で問い続ける。

「権力そのものは、脅威ではないの?」
「お金をガンガン稼いで、高い車に乗りたくない?」

ゲバ棒を振り上げていた全共闘世代と、高度成長もバブル景気も知らない世代。
「権力批判するより、解を見つけて提示することで、物事が前に進みます」と、駒崎さん。
「僕はよく、死ぬ時のことを考えるのですが…」慎さんが訥々と続ける。
「お金だって、あの世に持って行けるわけではないですし…だったら、
自分が心からやりたいと思えることをやる方が、人生としては正解ではないかと思います」

「成長」や「豊かさ」に実感が持てない分、
「稼ぐこと」よりも「社会を良くすること」に魅力を感じるのではないか―。
専門家が様々な分析を行っているように、世代による価値観の相違は、確かに一理ある。
ただ、彼らの揺るぎない生き方を目の当たりにするうち、ある思いが頭をもたげる。
では、自分は何を目的に?

1978年生まれであり、ゲストのお二人とはほぼ同世代。
異なるのは、組織に所属していること。
見渡せば、スタジオ内で会社員は私一人だった。
そんな中、話題は“組織論”へと及ぶ。

「いい会社に入れば幸せ、という発想はなかったの?」

「ないです。5年10年先のことなんて、分からないですから」駒崎さんが即答する。
「諸行無常で…」と、静かに慎さんが切り出す。
「大企業にいても、そこで自分の生きていく術を磨かないでいることの方が、
むしろリスクは高いのではないでしょうか」

「ねえ!企業にいたら、リスク高いって!」
田原さんが、私の方を向いて促す。

「会社が、人生の全てではないですよね…」

同世代への、頼もしさと羨望。
翻って、己の現状への焦燥。
会社員として求められる役割は理解しているものの、
図らずもスタジオで真情が発露する。
「もちろん、会社も大事です。ただ、会社も家庭も全て含んでの人生ですから…」
その後、はっとなって、我に返る。

番組残り10秒。
さて、どうまとめるか。
いや、違う。そうではなくて。

どう生きるか、ですよね。



写真右から、慎泰俊さん、駒崎弘樹さん、
田原総一朗さん、ジャーナリストの長谷川幸洋さん



(10月28日配信)   

このページの先頭に戻る