- 154cm
- 宮崎県
- 宮崎西高校→
慶応義塾大学総合政策学部 - 2002年4月1日
- 獅子座
『半端ない』が世の中を席巻しています。
W杯ロシア大会コロンビア戦の翌日から、
スポーツ紙の見出しは『半端ない』の嵐。
たとえば21日(木)のスポーツ紙だけ見ても、
『「大迫半端ないって」流行半端ないって』(日刊スポーツ)
『大迫 人間性も半端ない』 『魅せろ!!半端ない活躍!!』(スポーツニッポン)
『ゆづ超え!!半端ない視聴率』(サンケイスポーツ)
など、「半端ない」が溢れていて、
このまま年末の流行語大賞で決まりか?!とまで言われています。
うーん、やっぱり表彰式には大迫選手が出席するのでしょうか…
この言葉にパワーを与えたもう1人の立役者にも出席してほしいような…
大迫選手のプレーを称えるところから広がっているこの表現、
既にご存知だとは思いますが、
もとは全国高校サッカー選手権準々決勝で、
大迫選手の所属する高校に負けた高校の主将が、ロッカールームで
「大迫半端ないって!あいつ半端ないって!」と泣きながら叫んだことに由来しています。
これだけでも対戦相手が受けた衝撃をビシビシ感じますが、
その後に続く
「後ろ向きのボール、めっちゃトラップするもん。そんなんできひんやん、普通!!」
を聞くと、さらに、うん、それはすごい、たしかにすごい、と同情すらしてしまいます。
なんとなく気になって「半端ない」を広辞苑で調べてみました。
ありました。【半端】の項目の最後に。
広辞苑第七版より
【半端無い】《形》(「半端ではない」の省略から)はなはだしい。ものすごい。
正確に言うと「半端ではない」になるのですね。
ちなみに1つ古い版『広辞苑第六版』に「半端ない」は記載されていません。
『現代用語の基礎知識』には2002年版から記載されているそうですが、
広辞苑では2008年の改訂で掲載が見送られたということなのか、
10年ぶり2018年の改訂版で「日本語として定着した言葉」として認められ掲載されました。
定着して使い慣れた言葉も、
誰かをきっかけに、ものすごい熱を帯びて爆発的なパワーを持つことがある…
ことばって、つくづく生き物ですね。
この熱が年末まで続きますように。セネガル戦も活躍を祈ります!
そしてこの人も半端ないんですって!
バイオリニストの辻彩奈さんです。
周りを巻き込むほどの力強い、ヴァイオリンの音をぜひ聴いていただきたい!
テレビ朝日系6月23日(土)あさ10時~放送の『題名のない音楽会』で、
W杯の開催国ロシアが生んだ作曲家チャイコフスキーの音楽会を開きます。
『くるみ割り人形』や
『弦楽セレナード』(弦が一斉に嘆いて泣き出すみたいに私には聞こえたりして…)、
辻さん演奏の『ヴァイオリン協奏曲』をお送りします。
お楽しみに!