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12月28日 華原朋美さんにインタビューしてきました。

「本当は思い出したくもないんですけど…
でも、過去にあったことは絶対に変えられないし、
それも含めて自分なので、そうだった自分を忘れずに常に覚えていたいと思っています」

仕事復帰したばかりの歌手・華原朋美さんが、
12月18日、『やじうまテレビ!』のインタビューに応じてくださいました。
1時間にわたって質問に答えてくださって、
根気強く、包み隠さず語っていただきました。




華原さんが事務所を解雇されたのは5年半前。
睡眠薬や精神安定剤を飲みすぎて倒れるなどし
周囲に迷惑をかけたのが原因だったそうです。

復帰してから、薬で同じ悩みを抱える人たちからお手紙がたくさん来るそうですが、
そもそも体調を崩した最初のきっかけは、どうやら「恋」だったみたい…。
「プライベートでの恋愛の傷が深すぎて、それが全部仕事につながったんですよね」
「もちろん周りに迷惑をかけているなぁという感覚はあるんですよ。
でもどうしたらいいか分からないので、
とにかく薬を飲むことで自分を落ち着かせて、
落ち着いた時の自分をみてもらうという悪循環でした。」

当時のことを、とっても客観的に分析していました。
その後、事務所を解雇され、
お兄さんの強い勧めで、薬から抜け出す人のための閉鎖病棟へ。
2ヶ月の長期は初めて。
先頭に立って病棟に入るよう勧めたはずのお兄さん、
入所するその日、すごく泣いたそうです。
「こんなこと、俺はしたくない」って。
内側からは開けられない1人用の狭い部屋。
歩くとしても数歩、お風呂などは週に2回だけ。
誰かと話すこともできず、ひたすら自分と向き合う。
「あの時はこんな風になれるとは思わなかったもんね」と、
今では、よくなったことをお兄さんと喜び、2人で泣くことも多いのだとか…。
「人間って、頑張れば大丈夫なのかもね」
「もうちょっと頑張りは必要だよね。
でも壊れないようにしないとね。これから先は大事だからね」

そんなことを話すそうです。

その後、お父さんの働くフィリピンでボランティアなどをして過ごしていた華原さん。
じわじわと復帰したいという気持ちが芽生えてきたそう。
「日本の歌番組のテレビを見ていて、
うらやましいなという気持ちがすごくあったんです。
迷惑をかけておいてこんなこと思うのって絶対ダメだよねと思いながらも、
私もそこに行きたいって思っちゃうんですよね。
諦めきれなかったんです。」

お父さんに相談したところ、返ってきたのはこんな言葉だったそう。
「復帰できるかは分からないけれど、
それを追いかけることは悪いことじゃない。
日本に帰ってレッスンを真面目に受けてみなさい。」

復帰の陰に、温かいご家族の支えがありました。

復帰に選んだ曲は『I'm proud』。
歌詞に、自分と重なる部分があるのだとか。
カラオケで歌っていただいた時、そばで聞いていた私は面食らいました。
今まで弱さを見せていた1人の女性が、
この分野で抜きんでていることを改めて感じさせる力強い歌声と透明感。
プロの歌声をカラオケで聞く、
その状況のすごさにふと気づき、腰が抜けそうになりました。
華原さん自身、カラオケで歌声を録音し、
復帰を懇願するため事務所に送ったところ、
「声がすごく出てるね」と言われたそうです。
それが嬉しくて、下手になるのが怖くて、
週に3回はボイストレーニングに通っているのだとか。
「次に失敗を起こしたら私は絶対に日本にいられないから。
本当にある意味最後のチャンスなんです。
今まで波が激しかったから、
これからは安心して皆さんがみてくれるような私になりたいなと思います」

そうハッキリ話す華原さん。
落ち着いた雰囲気で、
真っ直ぐこちらを見つめる瞳が澄んでいたのが印象的でした。
2013年は新曲も出るそう。
過去の自分を見つめて新たな人生を歩き出す。
そんなリスタートを応援したいなと思ったインタビューでした。
私も、2013年がんばろっ。
華原さん、ありがとうございました。

『やじうまテレビ!』は、
年内は大晦日、31(月)まで放送します(6:00〜8:00)。
年明けは、1月4日(金)から放送予定(4:55〜8:00)です。
では皆さま、ステキな年末年始を。



やじうまエンタメ担当・島本アナと☆

   
 
    
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