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2月11日 真夜中の大移動!

先週「サタデースクランブル」でお伝えするため、数々の車両を作ってきた製造会社である「日本車両」を取材しに、愛知県豊川市に行ってきました。
工場内には、今まで日本車両が手がけてきた車両の一部が保存されていて、間近に見ることができました。
なかなか見ることができない貴重な車両に感動!
まずはSL!


国鉄8620形蒸気機関車。


重量感のある黒い車体に日本車両のマークが!

なんと作られたのは大正11年。
日本車両が初めて国有鉄道に納入した新型蒸気機関車だそうです。
うーん、歴史を感じます!

続いて、かわいらしいモノレール!


上野動物園 モノレール

昭和32年に作られた、国産技術による日本最初のモノレール。
懸垂式で、どこか宇宙船のようなデザインが、子どもに大人気だったそうです。
今ではこの車両は引退して、2号車に引き継がれています。

そして、一番私が興奮したのは、この新幹線!


国鉄0系 新幹線電車

この丸い鼻が特徴的な0系!
これは最後に作られた0系のうちの1両で、昭和61年に作られたもの。
私とほぼ同い年なんですね。
210km/hが出せる運転システムは当時世界一の営業速度を誇る列車として注目を集め、今でもそのデザインの愛らしさから人気の新幹線ですよね。


スタッフ皆、珍しい車両に大盛り上がり☆

そのほか工場内で、塗装前のまだ銀色の車体や、座席が取り付けられる前のがらんどうの車内などの製造過程も見せていただきました。

しかし、取材の本番はここから…
今回こちらにお邪魔することになったのは、新幹線を真夜中に道路を使って運搬する様子をリポートするためだったのです。
2年前までは、工場からの引き込み線から、在来線のレールを使って運搬していたそうなんですが、N700系は車体のサイズが変わり、道路で運搬せざるを得なくなったそうなんです。
(台車に載せた高さだとホームにぶつかりそうになってしまうとのこと)


こちらが今回道路を使って輸送されるN700系!

「新幹線が道路を通る」…その珍しい光景を見るため、真夜中で寒い中にもかかわらず、鉄道ファンや写真好きの人、地元の人など多くのギャラリーが集まっていました!
深夜1時半過ぎ…
ついに工場の門から、道路に姿を現したN700系!


暗闇に浮かび上がる白い車体!

この後、急カーブしなければならない交差点や、高さがスレスレの歩道橋など、数々の難所を潜り抜け、新幹線の道路の旅は続きます。


交差点を横切る車体。その大きさは圧巻!

新幹線の運搬も大変なものでしょうが、私たちのロケも、かなりどたばたしていました!
途中難所ごとに、先回りして新幹線を待ち構えてリポートをし、また追いつき追い抜き、再びリポート…と、かなりあわただしいものでした。
というのも、新幹線を載せたトレ−ラー、意外とスピードが速いんです!!
交差点などでは慎重に徐行をしながら進むのですが、バイパスを通るときは時速60kmを超えるほど。手慣れたものなんですねぇ。


信号機をくぐる画…不思議な光景です

そうしてゴールである静岡県浜松の工場へ着いたのは午前4時前。
実に2時間を越える新幹線の運搬が終了しました。

こういった道路を使った新幹線の運搬作業。
新しい車両が作られるにつれ、従来の規格では対応できないケースも出てくるんですね。
このほかにも、リニアモーターカーが道路を使って運搬されることもあるそうです。
また、その様子をお伝えすることがあるかもしれません!?
   
 
    
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