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Vol.39 (2010/02/05)  
映画「新しい人生のはじめかた」+はぎのカフェおまけ付き^w^


好きな布やレースなどをコラージュ。
毛糸を鎖編みして、しおり兼ブックバンドにしたどっ^w^♪


2009年12月17日テレ朝コンプリーツ[女子アナ☆試写室]掲載↓
《近況報告》  
いろいろあってどれをお伝えしようかな♪
なんて言うとものすごい毎日みたいですが、
そういうことではないのですねえ^^; 
小さなことにやたら「手しごとの悦び」を感じているといえば
大袈裟でしょうか^w^
そんなところです。
近いところで(?)挙げればお茶。
勝手に「はぎのカフェ」。一人で。家で。(地味です^^;)
おすすめは「ほうじ茶メープル」。
濃い目に熱々に出したほうじ茶にメープルシロップ。
香ばしくて美味しいのでおすすめです♪
豆乳+メープルやチャイは基本メニュー、
もはや米レベルに生活密着なので特筆しません。
(←って書いてるし。というクレームはご容赦を^^;)
最近、
布・生地
に凝っています。
2010年の手帳は、表紙を、好きな布でコラージュするつもりです♪
(の、その後が上記の写真でございます)
ひと手間で、物への愛着がぐんと増しますものですね。

な~んてことを書いた2009年12月17日のこのころ。
自分推しトップは、「ほうじ茶+メープル」や「ほうじ茶にホット豆乳」でした。
最近の最近は、
おいしいコーヒーを淹れてもらったのをきっかけに、
めっきりコーヒーコーヒー言っているのでした。
同じものばかり摂り過ぎるのは良くないかな?と、
自宅では、
たんぽぽの根っこのハーブコーヒー(つまりコーヒーではないけれども)を愛飲中。

さ~て、
2月6日(土)公開になります映画のレビューを書きました。
おつきあいいただけたらっ^w^t
素敵な素敵な映画ですよ♪♪



(C)2008 OVERTURE FILMS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.


2月6日( 土) 公開
『新しい人生のはじめかた』

「わたし、この映画でこんなに泣きました」
ということで感動の度合いを伝える方向性があるとしたら、
どちらかというと自分は、それを進んでは選ばないほうだと思われます。

けれど、
この映画では、あえてそこから伝えたい。

言わせてください。
「なんてさわやかであたたかい涙が止まらないの?」と。

悲しいとか、衝撃とか、感動ムードとか、
暗く沈んで、泣いてもみなくちゃ救いがないとか、そういう涙ではなくて、
あたためられて、泣こうとしていないのに、もれてしまう涙。
すごく幸せな涙です。

主演、ダスティン・ホフマン と エマ・トンプソン
観客として、一流に身をゆだねる、
何の迷いもなく映画の中に連れて行かれる幸せが、
まずここにあります。



(C)2008 OVERTURE FILMS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.


中高年の恋愛物語です。
単にそう聞くと、皆さんはどんな映画を想像するでしょうか?
官能的なドラマ?それとも?
ところが、主演が彼ら二人だと知ったとたん、
きっと心に沁みる物語なのだろうと、期待が高まることだと思うのです。

まさにその通りで、
もう、それは一流の映画です。

40代以上の、50代60代70代80代~…
そうした大人の方々が、絶対に満足できる映画だと、
30代の私が言い切ってしまいましょう。
30代の人にも、絶対に観てほしい。
20代の大人にも、是非観てみてほしい。
上質な映画を求めているあなたに、うってつけの作品だと宣言してしまえます。

ダスティン・ホフマン演じる「CM音楽家のハーヴェイ」は、
離婚後一人暮らしの62歳。
一人娘の結婚式に出席するも、
娘には、義理の父とヴァージンロードを歩くと告げられます。
家族の輪からも友人の輪からもはみ出てしまった実父ハーヴェイ。
娘と一生懸命会話を膨らませようとするのに、
必死になればなるほどうまくいかない。
誰が悪いというわけではない。
けれどうまくいかない。噛み合わない。
ひとつひとつの挙動から機微が細やかに伝わってくるから、
実父ハーヴェイの疎外感がより一層浮き彫りになり、
物悲しさを覚えずにいられないのです。

わたしは、自分の父親とのあれこれを思わず重ねてしまってせつなくなった。
きっと観客みんなそれぞれが、
人生のそこここを重ねてしまうであろう、リアルな関係が表現されています。
ダスティン・ホフマンその人、だからこそのハーヴェイ。

エマ・トンプソン演じる「空港で働くケイト」は、
過干渉な母親を抱える45歳の独身女性。
仕事以外では趣味の小説を楽しむくらい。
未来に期待することをやめ、
諦めを平和だとすり替えることで、毎日をこなしています。
何かがだめなわけでもないし、何かのせいでもない、
たまたまそういう人がいなかったから結婚していないだけ、なのに。
友人に背中を押され出向いたお見合いデートでは、
男性側が自分に興味を持っていないことに勘付きながらも
会話を繋げる人の良さが、よりケイト自身を傷つけます。
その居た堪れなさ、リアル。
若い美男美女の恋愛映画では見られない、
泣き笑いしたくなるような、
ユーモアと綯い交ぜの悲哀が見事に描かれています。

年齢を重ねていくと、挑戦することが怖くなる。
期待して裏切られることを思うと耐えられらないから、臆病になる。
そんな、人生経験を積んできたからこそしょってしまった荷物(?)を、
大袈裟ではなく軽やかに見せてくれる。

ここに一流があるといえるでしょう。

軽やかに残る。
見事な絶妙です。

過度に甘いわけでなく、
でもあたたかい。

年を重ねていれば誰にでもあるであろう、
生きて来た、生きて行くことに纏う疲れや、孤独。
それらを描くからこそ、
人と人とのつながりや愛情がより眩く見えるのかな。
この映画で、心が照らされました。

みなさんも、是非!

さあ、この素晴しく一流のこの映画。
さぞかし百戦錬磨の大人の監督によるものだろうと思いきや。
1970年生まれのジョエル・ホプキンス、監督・脚本!
ですって。
2001年に、デビュー作で英国アカデミー賞新人賞を受賞し、
それでこの作品!とな!!!
す…凄いですよね。
天晴れです☆

『新しい人生のはじめかた』
└─ http://hajimekata.jp/

※2010年2月6日(土)より、TOHOシネマズ シャンテ ほかにて公開
配給/クロックワークス 2009/イギリス

   
 
    
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