3歳からサッカーを始めました。
小学校の卒業式では、みんなの前で「日本代表になる」と宣言しました。
その日本代表の試合を初めて実況することができました。
アナウンサーとして、日本代表戦を実況するのは、一つの大きな目標です。
入社して10年間、目標は揺るぎませんでした。
放送席に座る先輩アナウンサーと、その後ろで立ちながらサブアナを務める私。
距離にすると、わずか数十センチ。
しかし、この「数十センチの距離」を埋めるのに、10年かかりました。
シリア戦で、君が代を聞いている瞬間、不覚にも頬を濡らしました。
すると、不思議なことに、重圧、不安、これまでの試練、それら一切の雑念が消えました。
一人のアナウンサーが初めて日本代表戦を実況する。
自分には特別な経験ですが、視聴者の皆さんには関係のないことです。
自分の想いは捨て、常に視聴者の皆さんの方を向いて実況することだけに集中しました。
反省は多々あります。
何より、荒れた試合展開についていくのがやっとでした。
あらためて、「実況」には、365日、日々の日常が問われていることを痛感しました。
日本が順調に勝ち進めば、次は準決勝を担当します。
幾多の反省を活かし、よりよい実況をできればと考えています。
また、大会期間中はアジア杯公式ツイッターや、アナウンス部スポアナブログで日々情報をお伝えしていきます。
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