アナウンサーになってすでに19年目ですが、やはり、あの報道ステーションのMC席は特別でした。代役初日のオンエア直前、席についた瞬間、番組特有の重圧感に圧倒されました。
放送が進行するうちに、その緊張感がますます高まり、番組がエンディングを迎えたときには、背中が汗でびっしょりになっていたほどでした。
2日目からは、少しずつ肩の力を抜いて、放送に臨むことができるようになりましたが、やはり、あの番組の張り詰めた空気は独特です。
オンエア中、スタジオにいる出演者もスタッフもすべての人が、ものすごい集中力で番組に臨みます。そこには、一切の無駄はありません。まさに全員が一体となって、1秒1秒のその刹那を、非常に丁寧にそしてしっかりと、皆様にお届けしているという感じです。
私もこれまで、いろいろな番組を担当しましたが、スタッフ全員があそこまでの緊張感をもって臨む番組は、中々ないのではないでしょうか。
そのモチベーションの高さ、そして集中力の高さに改めて感心しました。
そうした、出演者とスタッフ皆さんのプロ意識の高さに刺激を受けながら、重圧の中でも、何とか1週間の放送を無事終えることができました。 |