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10月6日 これが北朝鮮の工作船だ!
品川の船の科学館に展示されている「北朝鮮の工作船」を見てきました。
実は、ご一緒してくれたのが、あの「ル・マン24時間レース」の解説・由良拓也さんです。工作船には、高度な軍事技術が結集されていました!
皆さんにご紹介します!
由良さんと田原
まず、一目見て驚いたのが、ぼろぼろの大きな船体です。
塗装は白・グリーン・青と何度も塗り重ねて、みすぼらしく見えます。
しかし、この船には驚くべき戦闘能力が備わっていたのです。
ぼろぼろの船体
その船体には、銃撃戦で出来た無数の銃弾の痕があります。
「船体の鉄板がとても薄い」そうです。それだけ「軽量化して高速走行できるように」工夫してあるのだそうです。
銃弾の痕
工作船には、母船とその中に格納できる小型船があります。
これがその小型船です。一見すると普通の漁船にみえます。
母船と小型船
  総トン数 全長 速力
母船 44 約30m 4.6m 33ノット(約61km/h)
小型船 2.9 約11.2m 2.5m 50ノット (約93km/h)
母船の工作船は船尾が観音扉になっていて、開くと広い船倉が出現します。
観音開きの船倉
見てください!床が平らなんですよ!
ふつう、船底はUの字のようになっていますよね。
ところが、ここには軍用車両や小型船を格納するためにこのように平らになっているんです。
この中に小型船が入っていたそうです。母船も小型船も漁船に見えるように巧みな偽装がいたるところに施されていました。
船倉の床は平ら

工作船が漁船とは大きく違う点はたくさんありますが、その中から、いくつかあげてみます。

@船底の形状が違う。
漁船は船の断面がUの字型ですが、工作船はV字型です。

船底が鋭く、船首の波を切る部分はとても鋭角的です。
この形状にすると、波を切り裂き速く航行できるのだそうです。
由良さんいわく「レーシングボートの高度な技術とセンスを持った人間が設計していると考えられる」のだそうです。
「限りなく速く走るための技術が結集されている点は、レーシングカーと一緒」だそうです。常にメンテナンスが必要でデリケートなところも同じだそうです。
V型船底

 
Aエンジンの馬力

母船はロシア製高速ディーゼルエンジン4基を搭載。
1基が約1100馬力。最高速度33ノット(推定)。時速約61kmで航行が可能です。
スクリューは4基
小型船はなんと、スウェーデン製のエンジンが3基も搭載されていて、900馬力!時速50ノット。水上を約93km/h(推定)で航行する能力があります。
この高速航行性能は凄いらしい!
由良さんの説明では
「もし、この船を発見したとしても、追いつける船が無い!」そうです。
「これは、ただ者ではないよ!」と由良さん、驚きの表情でした。
スクリューは3基

 
B観音扉

観音扉の船倉は二重構造になっています。
小型船を出し入れするのに扉を開くと、水が入って来ます。そのため浮力を確保するために壁を二重構造にして空気を入れる、潜水艦のような構造になっています。
その観音扉は、閉めたときにちゃんと重なるようになっていて、そこに上から棒をさして閉じると、完全に密閉する仕組みになっていました。
本当によく出来ています。
観音開きの船尾
C機関砲
ごらんの対空機関砲が搭載されていました。その他にも、ロケットランチャーという兵器もあり、戦闘を前提にした造りといっても決して過言ではありません。工作船というよりも、戦闘船の機能も十分ありました。
機関砲
そして、万一の時のために、「自爆」という意味のハングルが書かれたスイッチボックスがありました。
自爆スイッチ

工作員の上陸用の七つ道具
この工作船から、小型船、ゴムボートに乗りかえて工作員が上陸してきたようです。

工作員上陸用のゴムボート
ゴムボート
水中スクーター、潜水用具一式など
潜水用具

スーパーJチャンネル「迷宮の扉」(木曜日)では『拉致疑惑』を追って取材を続けています。

  これまでに35件以上の謎の失踪を取材してきました。全て拉致の可能性を否定できないとして、「特定失踪者問題調査会」に届出のあった失踪です。
先日9月24日には特定失踪者の第五次リストが発表されました。
これで、調査会には367人の届出が出され、そのうちマスコミに公表したのは180人です。(9月25日現在)

私達の取材はまだまだ続きそうです。

   
 
    
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