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7月12日   進藤潤耶の全英オープンゴルフ日記@
「聖地、アンドリュース」

 
「Golf comes home〜聖地にかえってきた全英オープン」

2005年7月11日、ゴルフの聖地が沸く1週間が始まりました。第134回全英オープン、THE OPEN。世界最古にして最高の大会は、今年、セントアンドリュースの舞台に帰ってきました。1860年に始まった全英オープン、このセントアンドリュースでは27回目の開催になります。

セントアンドリュースは人口1万6千人ほどの小さな町ですが、とても古い歴史を持っています。4世紀、16人の修道士と2人の修道女、そしてセントアンドリュース(キリスト教12使徒の一人)の膝の骨と人差し指2本をのせたセントレグラス号がこの海岸沖に難破したという言い伝えが地名の由来です。長い歴史の中で、ここはスコットランドの宗教の首都と言われるほど、キリスト教徒の巡礼の地でした。ちなみに、街にあるセントアンドリュース大学は1412年設立、スコットランドで一番古い大学です。なぜ、この街がゴルフの聖地と言われるのか…、それは「R&A」と呼ばれるゴルフの総本山があるからです。詳しくは他のページで読めると思うのですが(笑)、ここ、セントアンドリュース・オールドコースはR&Aの前から1番をスタートし、18番グリーンがその横にあります。長々と書いてしまいましたが、いずれにしても、ゴルファーにとって、そして英国の人たちにとって神聖な場所で行われる今年の全英オープンは、その注目度は例年以上です。

さて、私たちスタッフは土曜日の夜に現地入りしました。日曜日にはさっそくキャビン(いわゆるスタッフルーム)をみんなで設営し、コースの下見。本格的な取材活動は今日からです。選手たちも続々と現地入りし、タイガーはいつものように全選手の先陣を切って朝一から練習ラウンドを行いました。そして昼前には、もしかして今大会の最初の2日間の話題をすべて持っていくかもしれないジャック・二クラウスも、大勢のギャラリーを引き連れてラウンドを開始しています。ちなみに65歳の二クラウスは、今年を最後にメジャーからの完全なる引退を表明。ツアー70勝、この全英オープンにも3勝しているゴルフ界のスーパースターの花道は、いかなるものになるのでしょう?あ、二クラウスに対する尊敬の念から、なんとスコットランドでは、お札に二クラウスの肖像画を描いたものを2万枚限定で発行することにしたそうです。アメリカ人がスコットランド紙幣にのるなんて・・・、いかに二クラウスがゴルフ界で偉大な存在であったのかが分かります。

明日からは、日本人選手のラウンドの模様もお伝えしていきますので、楽しみにしていてください。ちなみに、今年も全英は快晴が今のところ続いています。また日焼けしそうです…。

 
第134回全英オープンゴルフ 放送予定
第1日 7月14日(木) 23:10−28:00
第2日 7月15日(金) 23:10−28:00
第3日 7月16日(土) 23:00−27:00(最終組ホールアウトまで放送延長予定)
最終日 7月17日(日) 21:00−26:30(優勝決定まで放送延長予定)
   
 
    
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