突然ですが、私、銀閣にまさにお邪魔してしまいました。
そう!近くに行ったということだけではなくて、
なんと、中にお邪魔してしまったのです。
つまり、「銀閣の中に、靴を脱いであがらせていただいた」のです! |

おなじみのカットですが… |
現在、銀閣の中には一般の観光客の方は入ることはできません。
もちろん、取材に行った僕も、
まさか入ることができるなんて思ってもいませんでした。
しかし、それは驚くほどあっさりと実現してしまったのです。 |

そこに自分が立つことになるなんて!! |
そもそも何故、今回取材に行ったかというと、
銀閣の外壁の修復をめぐってなかなか結論が出ないからなのです。
というのも、銀閣の外壁には黒漆が使われているということが判明し、
また塗りなおそうかという話になったのですが、
それだと「枯淡美」、
まあ、早い話が「わびさび」がなくなってしまうのではないかということで、
皆さん頭を悩ませているからなのです。 |

階段はとても急でした |
さて、取材では実際に近くでどれほど傷んでしまっているのか見せていただきながらという予定でした。
いざ銀閣に近づいていくと、
「あれ、どこまで行くんですか??」という疑問が僕の頭に浮かびました。
どんどんと銀閣が近づいてきて、
ついには仕切りを越えて、建物の入り口に近づいていくではないですか! |

こちらは銀閣の内部でございます |
「えっ、ひょっとして…中に入れ…るんですか!?」
「ええ、ご案内しますよ。」
行われたやり取りはただこれだけ。
なんともあっさりとその瞬間は訪れたのです! |

2階には観音菩薩像も |
実際に入ってみた銀閣は、非常に簡素で、8畳間ほどの広さが1階と2階にあり、
そのほかは特に装飾も見当たらないというものでした。
そして、本来であれば非常に落ち着く空間のはずですが、
中に入ってしまった興奮で、ずっとドキドキしていたことばかりが思い出されます(笑) |

銀閣から観る景色もまた、趣がありました |
よく、「この仕事をやっててよかったなと思うときってどんなときですか?」ということを聞かれますが、まさに「こんなとき」でした。
さらに、その後いろんな人にうらやましがられたのは言うまでもありません。 |