- 175cm
- 東京都中央区
- 聖光学院高校→
慶応義塾大学 - 1993年4月1日
- うお座
新しい歌舞伎座の開場に沸く、銀座界隈。一方で、歴史ある銀座の風景が消えようとしています。
『銀座三原橋商店街』が、耐震性の問題で取り壊されることになったのです。
ここは、1952年(昭和27年)12月に完成した地下街で、現存する日本の地下街としては、上野駅地下鉄ストアに次ぐ、古い歴史があるそうです。昭和27年と言えば、ボクシングで白井義男さんが日本で初めて世界チャンピオンになり、日本に明るいニュースを届けた年。そんな時代に銀座散歩のスポットとして登場しました。
ここが商店街への階段 看板の『たばこ』の文字が昭和!!
地下に降りると・・シンプル イズ ベストの商店街!
シンプルな地下街ですが、定食屋さんや居酒屋さんなどが並び、年配の方の中には、この空間に青春時代を重ね合わせる人も多いと思います。そう言う私も実家が近かったこともあって、よく定食を食べに行ったり、併設する『銀座シネパトス』で映画を見たものでした。シネパトスで映画を見ていると、日比谷線の東銀座駅が近いこともあって、ガタンゴトンと映画館の座席に座っていても電車の音が聞こえてきたのを思い出します。その銀座シネパトスも、三原橋商店街の取り壊しを前に、3月31日をもって閉館してしまいました。
シネパトスのチケット売り場です。
先週、久々に訪れた三原橋商店街は、ひっそりとしていて、お店の魚を焼く煙の臭いも、映画館の賑わいも、ずっと昔の出来事のような不思議な風景でした。時間が止まっているような感じで。お世辞にもきれいとは言えない場所(ゴメンナサイ!)ですが、体温に溢れた優しい空間でした。こんな昭和の風景が個人的にはたまらなく好きです。『昔はこうだった、ああだったと言う、ソウイウオトナニワタシハナリタイ』三原橋商店街を久々に訪れて、その思いを強くしたのでした。
長い間、お疲れ様でした!