今またタイガーマスクが熱い!!
長らくプロレスから離れてしまった人は知らないだろうが、
今もタイガーマスクは存在する。しかも現在のタイガーマスクは4代目である。
2代目は現在ノアの三沢光晴。3代目は新日本ジュニアのカリスマ金本浩二。
ここまで聞いて、「なーんだ、マスクかぶるだけか」などと思ってはいけない。
4代目は初代に心を躍らせたファンをもってして「本物だ」と
言わしめるほどの「タイガーマスクっぷり」なのである。
子供の頃タイガーマスクに魅了されプロレスファンになった人は
多いのではないだろうか。僕も小さい頃、毎週テレビの前でダイナマイト・キッドや
ブラックタイガーら「虎ハンター」との闘いにくぎ付けになっていたクチである。
当時タイガーマスクの正体は謎であり、メキシコ遠征に行ったまま行方不明(笑)
の新日本の若手レスラー「サヤマサトル」ではないか、と噂されていた。
インターネットもないしテレビ放送とプロレス専門誌しか情報源のない子供に
とってその正体はかなりの関心ごとで最大のナゾだったのである。
当時実況の古館アナも、タイガーが小林邦明にマスクはがされかかると
「おーーっとォ、今一瞬ですが素顔が見えましたよね、山本さん!!」
なんて言ってたし・・・
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1・4ベルト奪取 |
後にあっけなく初代タイガーマスクは「佐山聡」であると判明するのだが
あれから20年、その初代から直々に指導を受け虎の仮面をかぶった4代目が
新日本のリングでジュニアのチャンピオンに君臨している。
しかしこの4代目タイガーマスクは説得力が違う。
なんというか「免許皆伝」みたいな。
「初代直伝」みたいな香りがぷんぷんするのである。
「技のインフレ化」(以前からフルサワはこう呼ぶのだが、
決め技が痛めつけ技に落ちてしまった現在のプロレスの現状のこと)が
すすんだ近代プロレスにおいてタイガーの苦労は計り知れない。
当時タイガーしか使えなかった「ムーンサルトプレス」はみーんな使えるし、
(奇遇だがヘビーのチャンピオンである天山も得意技だ)
じゃあ「何をもってしてタイガーマスクらしさを見せるの?」という
難題に取り組んで「従来のタイガームーブ(動き)プラス体のキレ」で
見事新しいタイガーマスクを作り上げたのである。
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タイガー入場シーン |
そのタイガーマスクが2月20日の両国大会でライガーを
迎え防衛戦を行う。世界的にも有名なマスクマンで
新日本ジュニアを長らく引っ張ってきた獣神サンダーライガーと
タイガーマスクの闘い。
ここには今後のプロレス界の非常に大きな未来が詰まっているように思える。
タイガーが新たな時代の扉を華々しく開け放つのか、
それともライガーが強引に時代の流れを変えさせないのか。
時代の変わる瞬間はいつも突然訪れる。
今回はその予感がしているのだが・・・果たして
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タイガーマスクvsライガー |
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