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ここだけ!ことばメモ
  reported by 萩野志保子

柿☆おいしいですよね!!! 大好物です。
そんなこの季節にぴったりの、
びっくり![言葉雑学]でございますよ^w^

柿!大好物☆☆☆

数年前からイタリア語を学んでいたこともあり、かつてはHPにて、
イタリア語検定リポートなども行わせていただいた私めですが。

実は、その頃から温めていた、びっくり「言葉雑学☆」があるのです。
フィレンツェでイタリア語研修を、一週間受講したときのことです。
教師が言いました。
「イタリア語でも、柿は、〔cachi(カキ)〕だと!」
「…………!?」
「え〜っ!!!?」
びっくりしたことといったら。
しかも、ご存知の方も多いと思いますが、
イタリア語の単語は、単数形と複数形で形が変わります。
スパゲッティー(spaghetti)は複数形。
スパゲッティーが一本だったらスパゲット(spaghetto)です。
で、
カキ(cachi)は不思議と、
「caco」という単数形ではなく、
「cachi」という複数形が、柿の木・柿の実を指す単語になっているのです。
辞書にも載っている正真正銘のイタリア語の名詞ですよ?
不思議ですねえ!

どうやら、昔々、その昔、の、貿易辺りに由来がありそうです。
そもそも東アジア温帯固有の果実である柿。
その柿が日本からヨーロッパ:イタリアに伝わって、
日本語の「柿」という名称が、そのままイタリア語でも呼び名になり、
もはや外来語ではなく、その土地の言葉になってしまったのでは?と。

日本にも、「背広」や「おんぶ」など、
ポルトガル語由来で日本語になってしまった言葉がありますし、
そのような流れなのでしょうかね。
ううむ。

ちなみに、これは辞書には載っていませんが、
そのイタリア人教師によると、
みかんは「aoshima」=青島!!!と呼ばれているそうです。
わお☆
日本の「青島みかん」!!!
これにも驚きました。

はてさて、
フィレンツェマダム一人暮らしのおうちにホームステイしていた私は、
毎日彼女においしい食事を作っていただいていたのですが、
最後の日に出たお料理が、「cachi(柿)のリゾット」!!!
柿を料理に使うなんぞ、我々にはない発想ではありませんか。
これがどうして、おいしいの!です。
あえて芯を残した歯ごたえのあるリゾットに、
柿の深い甘みを活かしたソースがこくっと絡んで、見た目にも橙色があたたかく、
食欲をそそる素敵な料理でありました。
イチジクのソースや木苺のソースをお肉にかけたらおいしいように、
果実ってやつは奥が深い!
料理人の手にもよるとは思いますが、味に深みが生まれます。
固定観念はいかんねん^w^( ←駄洒落ですねスミマセン)
「cachi」という単語とともに、嗅覚味覚視覚に大事に記憶されたお料理でありました。


びっくりですね!

と、ここで坪井アナウンサーより。

坪井直樹アナ
ドイツ語でも、「あぁ、そう!」は「Ach、so(アッハ、ゾー)!」と言います。

ですって!
面白いですね。

萩野、次回は、    
先日の『ちい散歩』ナレーションで「なるほどお!!!」っと
思わずひざを叩いた、言葉との出会いをお伝えします^w^
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