2021/09/24 「津田大介 日本にプラス」最終回

CS「津田大介 日本にプラス」最終回

2014年にスタートした「津田大介 日本にプラス」が次の放送で最後になります。

9月26日(日)AM8:30~(※いつもと放送時間が違います!)
CSテレ朝チャンネル2「津田大介 日本にプラス」

https://www.tv-asahi.co.jp/ch/tsuda/

最後のテーマは、津田さんのライフワークとも呼べる沖縄です。
ゲストには、映画『洗骨』を監督し、世界から絶賛された照屋年之さん
(ガレッジセール・ゴリさんのことです!)。
そして県民投票を実現した立役者・元山仁士郎さん、
「基地を生まない社会」を目指してコミュニティーを作った具志堅秀明さん、と… 異なるベクトルから沖縄のために奮闘する3人に迫っていきます。

この番組に関わらせてもらえたのは本当に幸運でした。
特に楽しかったのはテーマが非常に多岐に渡ることでした。
小説家や漫画家、芸人さんやプロレスラー、はたまたスタートアップ企業の若手社長など
いろいろな方にお話を聞いてきました。
アメリカのトランプ政権を長期的にウォッチしていくという企画もありました。
田原総一朗さん、堀江貴文さん、大谷昭宏さんも多数ご出演いただきました。

時にはわたしの提案を企画にしてもらえたこともありました。
中でもコロナ禍で頑張る噺家さんを扱えたことはとてもうれしかったです。
一度お会いしてみたかった、みうらじゅんさん、平野啓一郎さん、森達也さんの回も
強く記憶に残っています。

本当にたくさんのことを学ばせてもらいましたし、
インタビューの難しさや楽しさも教えてもらいました。

津田さんにもたくさんのことを学ばせていただきました。
誰に対しても、どんなテーマでも、常に一定のトーンで…でもきちんと
聞きたいことを聞いていく姿は今でも憧れます。
そう書くとクールな印象を受けますが、その言葉では足りず、
常にあたたかい視点を持ったジャーナリストです。
言葉に詰まった若い起業家さんにはちょっとポップな質問をして場を和ませたり、
ご高齢の大物ゲストの懐に、ためらいもなくひょいと入り込んだりしてしまう
驚くべき人懐っこさもあります。
収録前後でおしゃべりをしている時は、いろんな本や記事を教えてくれて、
甘いものをおいしそうに頬張りニコニコしています。
わたしにはいつも頼れる自慢の優しいお兄ちゃんのような存在でした。
またいつかどこかでご一緒したいです。

経済ジャーナリストの渋谷和宏さんにも大変お世話になりました。
前身番組「ニュースの深層」で一緒に取材に行けたことも記憶に残っています。

そしてこの番組の古川プロデューサーの番組制作への並々ならぬ思いと
それを叶えていくスタッフの力に、心から尊敬の念を抱きます。
いつも緻密さが圧倒的に足りない私は学ぶことばかりでした。

わたし自身もそれを求めがちなのですが
今は何でも「わかりやすく」「手短に」「ざっくりと」知ることが出来ることに
価値があるかのような、そんな世の中だなと思います。

この番組でいつも感じたのは、それとは真逆のこと。
本当の思いを聞くには、それ相応の時間が必要だということでした。
時間的、気持ち的に余裕があると、想像以上の深さまで、あるいは広がりを持った話を
聞くことが出来るのです。
そしてそういうことが出来るアナウンサーに成長したいと思うようになりました。
収録では、宝物のようなフレーズをたくさん聞きました。
そのたびに、何でもせっかちになり過ぎてはいけないなと思いを新たにしていました。

自分を大きく成長させてくれた番組が終わってしまうことは
とても残念なことです。
またこういう素晴らしい番組に出会った時に
アナウンサーとして、その中でお力になれるように、今は更なる研鑽を積みたいです。

では、また次回。
マスクの下は笑顔でお過ごしくださいね。