| 今月の13日、米国で行われたシカゴマラソン、凄かったですね!
英国のラドクリフが首を振りながら走るあの走法で、なんと2時間17分18秒の世界最高記録を達成。
本当に女子マラソンの記録はどこまで伸びるんでしょうか。
ところで、そのラドクリフの影に隠れて、ちょっと目立たなかったけれど、いつもの「筋肉走り」のダイナミック走法で、
途中まで高橋尚子選手の日本最高を上回るペースで飛ばしていったのが渋井陽子選手でした。
後半ちょっと疲れてしまったけれど、堂々の日本歴代2位のタイム、2時間21分22秒をマーク。
立派の一言ですよね。
渋井選手と言えば、去年の大阪国際で初マラソン世界最高記録の2時間23分11秒をマークして一躍日本
長距離界のニューヒロインになりました。
今年の5月には1万メートルで30分48秒89をマーク。日本人として始めて、30分台に突入する記録を作ったのです。
これは高橋尚子選手のベストを1分も上回るタイムなんですよ。
渋井選手の潜在スピード能力恐るべしですね。 |
 |
さらに、渋井選手が注目されるのは、そのパワフルな走りだけではありません。
これまで、みんなを唖然とさせるような発言でも、物怖じしない爆走娘の異名をほしいままにしてきました。
渋井選手が所属する三井住友海上陸上部には、もう一人、
土佐礼子選手という昨年の世界選手権2位になったランナーがいます。土佐さんは今年のロンドンで2時間22分46秒の自己ベストもマークしています。
渋井選手と土佐選手はお互いに刺激しあって、本当にいい関係を作っているんですね。
これまで陸上界の常識では、同じチームから世界に通用する選手が同時に二人出ることはないといわれてきました。しかし、渋井選手と土佐選手はともにアテネを狙っています。マラソン代表に二人が選ばれれば、もちろん初めて、同じチームから二人の代表が誕生することになるわけです。
「女子チームにはジェラシーが渦巻いているから、本当に難しいよ」とよく男性コーチは口にします。
三井住友海上陸上部の鈴木監督は、一体どんな方法で、二人のランナーをここまで順調に育ててきたのでしょうか。
北海道別海で生涯最長距離の45キロに挑む渋井選手の様子、中国昆明合宿の模様など、ファンには
こたえられない極秘映像満載です。
陸上競技ファンならずとも、現代の若者の心がつかみかねている管理職の皆さんにも是非参考にしていただきたい番組です。
放送は10月21日月曜日の予定です。ニュースステーションをお楽しみに。
なお、ニュースステーションでは社会情勢によって、番組内容が変更になる可能性があります。どうぞご了承ください。
|