■POINT ウィンブルドン混合ダブルス決勝はエレーナ・リホフツェワ(ロシア)、マヘシ・ブパシ(インド)とケビン・ウリエット(ジンバブエ)、ダニエラ・ハンチュコワ(スロバキア)組の対戦となった。昨年、レオス・フリードル(チェコ)と組んでウィンブルドン混合ダブルスの栄冠を手にしているダニエラ・ハンチュコワは今年に入り、ケビン・ウリエットとのペアで全豪オープンを制しており、調子を上げている。一方のエレーナ・リホフツェワ、マヘシ・ブパシ組も第2シードのジョンソン、ポーメッセーリ組を破っての決勝進出で、申し分ない組み合わせとなった。番組では混合ダブルス準決勝コーニグ、カレンス組とウリエット、ハンチュコワ組の試合もダイジェストでお送りする。
■CONTENTS 《混合ダブルス決勝》
第1セット。出だし、動きのかたいウリエット・ハンチュコワ組とは対照的にブパシ・リホフツェワ組は確実に自分達に試合の流れを引き寄せ、第1ゲームからウリエットのサービスをブレーク。そのまま、一気に6−2と第1セットを取る。
第2セット、様相は一転する。流れは急にウリエット・ハンチュコワ組へと向き出し、ウリエットのサービスも安定感を増す。第3ゲーム、リホフツェワのサービスをブレークして1−2と先手をかける。ウリエットもサービスをキープして1−3。ブパシのサービスもさして、脅威とはならず、リードは広がり1−5。第7ゲーム、ハンチュコワのサービス。ウリエットのボレーの援護でこのゲームをもぎ取り、第2セットを手中に収め、勝負はイーブンに戻される。
そして、最終セット、流れは再び、ブパシ・リホフツェワ組へ。ブパシ・リホフツェワ組が5ゲームを連取し、5−0。第6ゲーム、ウリエットはここで自分のサービスを落とすわけにはいかなかった。ブパシの鋭いクロスのリターンがあったものの、ウリエットは何とか2度のマッチポイントをしのぎ、ゲームをキープする。そして、第7ゲーム、リホフツェワのサービス。プレッシャーのなかでもリホフツェワのサービスは安定していた。プレッシャーのなか、着実にポイントを重ね、ブパシ・リホフツェワ組はマッチポイントを迎える。1度目のマッチポイントは逃すものの2度目のマッチポイント。ウリエットのリターンが力み、勝負が決まった。2002年度の混合ダブルスの栄冠はブパシ・リホフツェワ組が手にした。センターコートを埋めた観客達はこの男女ペアを惜しみない拍手で祝福したのだった。
■CAST 解説
: 渡辺 功(日本プロテニス協会理事長) 実況 :
平石 直之(テレビ朝日アナウンサー)
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