2019/6/13有難う
ことばに、思いを、乗せる。
そのためには、ことばの意味を正しく理解することが大切です。
今回のテーマは「ありがとう」です。
感謝の意を伝える時に使う
とっても素敵で、今まで数えきれないほど使ってきたことば、ですよね。
広辞苑を引くと
「(アリガタクの音便。下の「ございます」「存じます」の略された形)感謝の意をあらわす挨拶語」とだけあります。
アリガタクの音便。
“有り難い”の項に目を移してみます。
すると、そこには……
①存在が稀である。なかなかありそうもない。珍しい。
②生きるのがむずかしい。
③なしがたい。むずかしい。
④すぐれている。立派である。
⑤またとなく尊い。もったいない。恐れ多い。
⑥(人の親切や好意などに対し)感謝したい気持である。身にしみてうれしい。
⑦本当に恵まれていて、うれしい。
たくさん意味が、連ねて書いてあるんです。
そして、この全てを見ると、
「ありがとう」の意味が浮かび上がってきませんか?
「ありがとう」は「有難う」、「有ることが難しい」ことなんです。
当たり前ではなく、稀であり、恵まれた、またとなく尊いこと、なんです。
誰かが助けてくれたら……
誰かが慰めてくれたら……
誰かが背中を押してくれたら……
誰かが叱ってくれたら……
この意味を理解してから紡ぎだす
次の「ありがとう」は
きっと、キラキラ輝く
いつもよりちょっぴり素敵なことばになるはずです!