2017/12/14相撲は国技?!
今回は林美沙希が担当します。
街が紅葉の景色に変わる頃、
連日のように相撲のニュースが報道されるようになりました。
“相撲”に関しては、
アナウンサーとして気を付けなければいけない言葉が多いのですが、
視聴者の方からもご指摘があったのが
「相撲は国技なの?!」という疑問。“国技”とは何を指すのでしょうか。
まずは広辞苑で調べてみると、
【国技】その国特有の技芸。一国の代表的な競技。日本の相撲など。
ありました!相撲と書かれていますね。
今度はスポーツ庁に問い合わせてみると、
「相撲を国技と定める法令はありません。
相撲以外にも国として正式に認められた国技はないというのが現状です。
ただ、一般の方の認識として国技となる場合が多く
日本相撲協会の定款にも国技と記されています。」
とのお答えを頂きました。
「認識」と「法令で定める」で違ってくるわけです。
なかなか難しい言葉ですが、実況を担当してきたアナウンサーはどうしてきたのか。
“大相撲ダイジェスト”を担当していた角澤アナウンサーに聞いたところ、
『ダイジェストを担当していたのは20年前なので、あくまで当時の記憶では、
あえて積極的に、「相撲は日本の国技ですからね」とは言っていなかったと思います。
表現としては、「日本では国技と言われている相撲」と言ったりしたこともありました。』
捉え方によって変わる言葉だからこそ
言葉の持つ意味をしっかり考えて使うことが大切ですね。