ことばのアレコレ

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  • YUMIKO MATSUO

2017/11/16思い出のことば「がっつり」がついに…!

アクセント辞典と同じくらい日頃からお世話になっている辞書があります。

広辞苑です。
アナウンス部にも紙の辞書が置いてありますが、
放送中も、電子辞書を使って気になる言葉をよく調べています。

そんな広辞苑に関して、先日気になるニュースがありました。
来年1月12日、
なんと10年ぶりに広辞苑が改訂され、第7版が発売されることになったのです!
新たに1万語が追加されることになったと聞いて、
どんな言葉が新しく入るのか、岩波書店のホームページで見てみました。
現代語、カタカナ語、人名、地名、様々な分野から加わるようです。
現代語からはこんな言葉が…

「朝ドラ、小悪魔、卒乳…」

衝撃です。
私にとってはつい最近使われるようになった言葉という印象です。
他には…

「いらっと、ちゃらい、婚活、可視化、がっつり…」

がっつり…!!
松尾はこの言葉にほろ苦い思い出があります。
恥をしのんで、新人の頃の研修ノートを見てみましょう。


引っ張り出してきました。

懐かしいですね。

がっつり、がっつり…
ありました!その日の反省を記した一文です。

「1度、がっつりと時間をとってこれまで習ったことをマスターできるよう努力したい」

いま思えば「そこで使うかい?!」と自分に言いたくなりますが、
やはり先輩からも「なんですかこの表現は?」を意味するクエスチョンマーク!
そして「しっかりと」に言い換えるべきという指摘!

「がっつり」という言葉の音が好きだった私は、
「がっつり食べました!」なんて、若者言葉を当然のように使って、
がっつりアナウンサーと言われたものでした。

あれから15年。
「がっつり」も市民権を得たということなのでしょうか…
ちなみに「がっつり」は、
副詞として、十二分に、たっぷり、思いきり、といった意味が掲載されるようです。

とはいえ普段放送する時は、
見ているどんな年齢層の方にも分かっていただけるような言葉を使うことを心がけているので、辞書に載ったからと言ってただちに「がっつり」を積極的に使うようになる…というわけではないと思ってはいますが、
思い出の言葉がどんな形で辞書に掲載されるのか、
1月12日の発売が今から楽しみです。

担当アナウンサー

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