現場こぼれ話

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  • AYAKA OGAWA

2018/9/27たかがペン。されどペン。

小川彩佳です。

アナウンサーにとって欠かせないもののひとつが、
「ペン」。
スタジオでは原稿や台本にマークをつけたり補足情報を書き込んだり。
取材ではメモを取ったりリポート内容を組み立てたり。
「相棒」といっても過言ではありません。
そのため、常に持ち歩き、毎日手に取るこの「相棒」に
強いこだわりを持つアナウンサーは少なくないんですよね。

仕事において、私は「物へのこだわり」はないほう。
正確には、こだわりを「持っていない」というよりは「持たない」ようにしているんです。
不測の事態にうまく対応するというのもアナウンサーの大切なスキルですが、
忘れ物の多い私は、こだわりの一本を忘れたりなくしたりしたときに
「いつもと違う」状況に動揺し、本領発揮できなくなってしまうような気がして…。
何とも情けない理由であります。

でも、そんな私でも、使い心地に惚れ込み、
かれこれ5年くらい使い続けているペンがあります。

それが、こちら。

100円くらいで買えるお手頃価格のペンなのですが、
ほどよく引っ掛かりのある滑らかなタッチと、
軽さ、シンプルな造形。
3色展開ですが、青には心を落ち着かせる作用があると聞き、
緊張の連続である生放送の現場ではもっぱら青を使っています。
ほかのペンを使うと動揺する!というほどではないのですが、
だんだんと、「このペンを使うと落ち着く」というような
自己暗示ができるようになりました。

ちなみに、2年半前までご一緒していた、
「報道ステーション」初代メインMCの古舘伊知郎さんは、
隣で同じペンの赤を使っていらっしゃいました。
本当にたまたまです。びっくりしました。
二人そろって同じペンって、なんだか恥ずかしいですね。

もうひとつちなみに、今隣でメインMCを務める
富川アナは、

いつも社員証とともにペンをぶら下げています。

強いこだわりを持って使っているのは、
摩擦で消せるインクを使ったいわゆる「消せるボールペン」。
VTRを受けての感想や補足情報など、
コメントの種類に合わせて色を使い分けるというこだわりっぷりです。
隣でいつも、「ああでもないこうでもない」と、試行錯誤しながら
原稿に書いては消し、書いては消しを繰り返していますよ。

担当アナウンサー