2017/10/05アナウンサーの目線シリーズ 実況席の「高さ」と「角度」
清水俊輔です。
長年、野球の実況をしていますが、実況席の場所は球場によって色々です。
ポイントは「高さ」と「角度」です。
今年7月に実況したプロ野球オールスターゲームは、
第1戦がナゴヤドーム
ナゴヤドーム
第2戦がZOZOマリンスタジアム
ZOZOマリンスタジアム
写真は、それぞれ実況席から撮ったものです。
違いが分かりますか??
ZOZOマリンスタジアムは、
グランドからの高さもまずまず(欲を言えば少し高い)、
角度は最高です。(真正面!)
ナゴヤドームは、かなり高い位置に実況席があります。
→フライの角度が分かりにくく、外野フライなのか、抜けるのか、ホームランなのか、
一瞬判断が遅れる
「レフトへ上がった どうだ? 伸びるぞ・・どうだ?」のような、
ちょっと曖昧な実況になりがち
そして一塁側にあるため、角度がついています。
→三塁線の打球は判断がつきやすい
反面、一塁線、ライト線の打球が分かりにくい
一塁線に鋭いライナーが飛んだ時、
完全なファウルなのに「いちるいせーん!!」などと叫んでしまうという、
恥ずかしい事態が起こりやすい
もちろん球場の構造上、仕方ないことですので、それに対応するのがプロの仕事です。