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2025/12/24 有終の美を飾りたいっ!

Reported by
武隈光希

こんにちは!今回がアナウンス部ch.最後の担当回になります、武隈光希です。最後という響きだけで既にいくばくの悲しさを感じながら筆を進めています(笑)
何事にも終わりがあるものですが、「有終の美を飾る」って本当に難しいですよね。最後のテスト、最後の別れ、最後の大会。納得した最後を迎えるって簡単じゃない。
特に運動部に所属していたほとんどの方は実感したことがあるのでは。多くの部活は1人・1チーム以外は負けて終わります。有終の美を飾れる選手たちが本当に羨ましい!

私は高校野球・大学野球どちらも最後の試合で悔し涙を流しました。今でもたまに思い出しますし、あの時に戻ってプレーする夢も時々見ます(笑)

だからこそ終わりにはこだわりたい!納得のいく締めくくりを迎えたい!
というわけで今回は二人のアナウンサーに有終の美を飾った経験、飾れなかった経験を聞きながらエンディングへ向かいます!


~有終の美を飾りたいっ!~

まずは入社5年目、駒見アナウンサーです!
早速ですが「有終の美を飾れた」と感じた瞬間はありますか?


駒見直音

自分が企画して進めてきた、F1ドライバー・角田裕毅選手へのインタビューが実現したこと&無事ワイド!スクランブルにて放送されたことです!

世界から注目を集める角田選手(執筆時インスタグラムのフォロワーは400万超え)!!
アナウンサー自身が企画して放送まで漕ぎつけるのは中々ないことですし、さぞ大変だったでしょう!


駒見直音

ずっと画面越しで見てきた選手に、自分の言葉で質問して、自分の耳で答えを聞けたことは、夢が1つ形になった感覚に近かったですね。収録が終わって、角田選手が笑顔で「ありがとうございました!」と言ってくれた瞬間、そしてそれが無事に放送された時は
「最後までちゃんと形にできたかも。」という達成感が一気に込み上げてきました。

関連画像2

いやー、同じアナウンサーとして心から尊敬します。
取材に至るまでの社内会議から先方とのスケジュール等の調整。取材。映像を収めた後の編集。そしてオンエアへ。
アナウンサーは普段、この取材とオンエア中のスタジオ部分を担当しているわけですが、これに一から携わるとなると達成感も格別でしょうね。
そもそもどうしてインタビューを考え始めたのでしょうか?


駒見直音

"週末の楽しみといえばF1"というほど元々好きだったのですが、心のどこかでずっと「選手の言葉をもっと近い距離で聞いてみたい。」「自分がアナウンサーとして聞き役に回ったらどんな会話が生まれるんだろう。」という憧れがありました。
趣味が少しずつ、気付けば「F1で何か仕事がしたい!」という欲に変わっていました。

駒見アナのF1好きは知っていましたが、そんな野望をもっていたんですね。私も話を聞いてみたいプロ選手がいるのでその気持ちはよくわかります。まずはプロデューサーに相談してみるなど、行動に移さなくては!!!

今回の取材を通して気がついたことを教えてください!


駒見直音

「好きを仕事にする」ということをリアルに体で感じられた気がします。

極上の体験ですね!その心は?


駒見直音

F1が好きだから、勉強も苦にならないし、質問づくりも自然と手が動く。今回の取材を通して、「好き」がそのまま仕事の原動力になるというアナウンサーの職業の醍醐味を改めて実感しました。

心から好きなことに仕事で携わる。それだけで本当に幸せなことだと思いますが、その「好き」があふれ出すインタビューは現場全体を多幸感が包み込んでいたんじゃないかなと思います。

ちなみにテーマに戻って、逆に有終の美を飾れなかった経験はありますか?


駒見直音

温泉ロケの1週間前に「よし、仕上げよう!」と決意して筋トレを始めたのですが、当日は見事に“まだ途中”の状態で現場に向かうことになったことですかね(笑)

そこは筋トレ好きの私から一言申し上げますが、1週間で仕上がるはずがありません!(笑)半年、一年単位でかかるものだと思って出直してくださいね。


駒見直音

こりゃ厳しい(笑)
あのとき感じたのは、「最後だけ頑張っても形にはならない。コツコツやるしかない」 ということです。あの時の綺麗に仕上げられなかった悔しさが、今の週3回ジムに通う原動力になっています(笑)

関連画像1

「コツコツが勝つコツ」なんて言葉もありますしね。
やはり何事も「好きこそものの…」ということでしょうか。
是非ボディメイクも有終の美を飾ってください!応援しています!

さて続いては私の同期、入社4年目の鈴木新彩アナウンサーです!

身近なことでもいいんですが最近「有終の美を飾れた」と感じた瞬間ってありました?


鈴木新彩

本当に日常のごく些細なことなのですが、料理を作り終えた瞬間に、ふと「やり切ったな」と思うことがあります。下ごしらえから火を入れる工程までを終え、最後に味見をして「美味しい」と感じられたときの静かな達成感。あの一瞬は、小さな有終の美な気がし
ます。

料理の達成感は格別ですよね!私は普段、なかなか手の込んだものは作れないんですが、それでも家族に食べてもらえるとなると喜びはひとしおです。あの1回1回がまさに有終の美ですね。料理は前からやっていたんですか?


鈴木新彩

昔から料理をしていたわけではないのですが、料理を作る動画を見るのはずっと好きでした。見るだけで満足していたのですが、もう大人だし、そろそろ作るフェーズに移行すべきか…と思い、自分のものにし始めました。

料理って生涯にわたって突き詰めていけるものですし、このタイミングで本気になったことでより人生に新たな彩が増えそうです!
それにしても鈴木アナはドラムや茶道なども最近やっていたと思いますが、チャレンジ精神は留まるところを知りませんね。


鈴木新彩

新しいことに挑戦するって刺激的ですよね!

今回「有終の美」をテーマに執筆しているんですが、料理をしていて気がついたことってありましたか?


鈴木新彩

料理を作ること自体に満足感を得てしまって、味見段階だと全部美味しく感じてしまうことです。情けないことに、食べ始めてから「あれ、意外と味薄い…?」と思うことがよくあります…。自分が作った料理への愛情はそこそこに、冷静さを養いたいです。

それはものすごくよくわかります!
ジャンルは違いますが、私も東京大学で野球をしていた時に同じようなことを感じていました。東京六大学という歴史あるリーグで、しかも大学野球の聖地神宮球場で野球ができる。それだけで心がいっぱいになる時があるんです。でもそこで「結果」を出すにはそれではだめなんですよね。熱量と冷静さのバランスはどのジャンルでも大事だと再認識しました。

ちなみにこれまでの人生で逆に有終の美を飾れなかった、最後失敗しちゃったことは?


鈴木新彩

飾れなかったことばかりではないでしょうか...。飾れていたら料理の話はしません(笑)
私は想いが強すぎると、自分の熱量で頭の容量を奪ってしまうタイプ。だからこそ最後でも、いつもの1回と思って取り組んで、後から「やっぱり最後だったんだな」とじっくり心を修復していく方がパフォーマンスは上がる気がします。

これは非常に示唆に富んだ話!!!
僕も思い返すと野球の最後はこのパターンだったかもしれません。
「最後だ、最後だ」と自分を追い込みすぎない(それでも意識はするんですが)。
あくまで「人生における通過点」だという意識が大切かもしれません。
また同期から勉強させてもらいました。


鈴木新彩

アナウンサーとしても将来有終の美を飾れるように、これからもお互い頑張っていきましょう!

関連画像1

といわけで駒見アナ、鈴木アナにお話を聞きながら色んなヒントをもらえた最終回でした。でもこの終わりも「アナウンサー人生における通過点」。あまり最後だと意識しすぎずにまとめます。

またどこかでお会いしましょう!!!

担当者

  • Reported by
    武隈光希