担当者
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Reported by
武隈光希
このコーナーは飯村真一、
野村真季、 武内絵美と、
4年目の駒見直音、佐々木快
田原萌々、森山みなみ、
3年目の鈴木新彩、武隈光希
が担当しています。
Reported by
武隈光希
こんにちは!入社3年目の武隈光希です。
突然ですが皆さんアートはお好きですか?
改めて「アート=芸術」を調べると、絵画のみならず彫刻や音楽、演劇、映画など
感性に訴えかける創作物のことを指すとでてきます。
一見すると高尚で近寄りがたい印象のあるかたもいるかもしれませんが、
アートは意外と身近で、私たちに寄り添ってくれるものだと最近感じています。
私の担当する朝の情報番組「グッド!モーニング」でもアナウンサーが美術館などに伺い、
その魅力を日々お伝えしています!
ということで、今回はグッド!モーニングでもアートロケによく行っている
紀アナウンサーと荒井アナウンサーにお話を聞いていきますよー!
~アートの魅力~
まずは紀アナウンサーです!
紀アナは元々アートが好きだったんですか?
取材で美術館などに行くようになり、説明していただきながら作品を見ることで、
アートに触れる楽しさを知りました!
夏休み、子供も歓迎してくれる美術館に息子と行ってきましたよ!
今ではアートの虜ですね!確かに子供の教育にも色々ないい影響がありそうです!
うちももう少し子供が大きくなったら連れていこうかな…
取材する中で一番印象的な作品はありますか?
取材で様々な作品を見ましたが
その中でもとくに心に残っているのは三島喜美代さんの作品です!
どんな作品だったんでしょうか?
練馬区立美術館「三島喜美代―未来への記憶」展示会場にて
こちらです!
三島さんの作品は陶で作られた段ボールや新聞など、情報とゴミをテーマにしているものが多くあります。日々大量に消費され捨てられて行く情報やゴミを作品としてとどめておく。そしてこの作品はゴミ箱に入っている空き缶に見えますが、全て陶器なんです!こんなにリアルに作れるのかと驚きましたし、見た後に誰かと感想を語り合いたくなる作品がたくさんありました!
ちょっと待ってください。これが陶器ですか!!!本物の空き缶にしか見えません…
情報やゴミという我々に身近なものについて、改めて考えるきっかけを提供しているんですね。インパクトのある作品だからこそ、自分の人生観など今後へのインパクトも大きそうです。
三島さんの作品を見ると自分が日頃から、いかに多くのゴミを出しているのか考えさせられました。
ゴミを出さないという生活は難しいですが、最近はすでに絵を描いた紙を息子の工作の道具にしたり、一度工作に使った空き箱を他の工作でも使用したり、一度で捨てないように意識をしています!
実生活にもその考えを取り込んでいるんですね。
我が家も子供が空き箱や飴の袋を気に入ることが多いので、そのままおもちゃ代わりに使っていくなど色々できそうです!
アートにまだ馴染みのない人へはどんなことを伝えたいですか?
私は取材するまでは自ら行くことを躊躇していたので、行くのはハードルが高いと思う気持ちわかります。
でも一度ちらっと覗いてみてください!あれ!?面白いぞ!!と思うかもしれませんよ!
一度行くとその魅力に引き込まれますよね!
ありがとうございます!
続いて、アナウンサーの中で最も美術館ロケの多い荒井アナウンサー!
荒井アナは元々アートが好きだったんですか?
小学生のころから図工の時間が大好きで、これまでも美術館に気になる展示があれば行っていました。
番組で様々な美術品を取材し学芸員の方からお話を聞く機会ができたことで、より美術館やギャラリーが好きになっています。
特に日本美術は今まであまり見てこなかったのでとても勉強になっています。
小学生から!荒井アナの豊かな感性は幼いころから培われてきたんですね。
取材で特に印象的な作品はありますか?
本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)の「舟橋蒔絵硯箱(ふなばしまきえすずりばこ)」という作品がとても印象的でした。
四角の箱に山形の蓋がしてある、金や黒のコントラストが印象的な作品ですよね!
不思議な形の硯箱ですが、舟が描かれ、その後ろには波が、
そして硯箱全体に橋が架かったような形に作られています。
歌も記されていますが、ここには書かれた歌に本来あるべき「舟橋」という文字はありません。
これには、観賞した私たちが「舟」と「橋」のモチーフや、作品全体からその意味を汲み取る余白が残されているためだそうです。
すべてに意味がこめられ、謎かけのようにウィットに富んだこの作品に出会った時、ビビビっと感動しました。
「余白」というところに、とても大きな意味を感じます。
運命的な作品に出会うとビビビとくるんですよね!
わたしも取材でこちらの作品に出会ったときビビビときました!
これがなんと食品サンプルの技術を使って創作されているんです。
食品サンプルでのシェア7割を誇るイワサキビーアイファクトリーに取材した際に出会った、工場長宮澤さんの作品です!
この葉についた水滴から感じる瑞々しさ、チューブにそのまま入ったトマトやワサビから感じるフレッシュ感!
そして、私たちの目の前に出てくる食事のありがたさを感じる作品ではないでしょうか?
見た瞬間の衝撃は今でも鮮明に覚えています。
まさに!そういう運命的な出会いがあるのがたまらないんですよね。
他にも本阿弥光悦の作品には巻物があり、文字の濃さや大きさ、
流れるように工夫されて書かれた巻物はまるで楽譜のようで、
横を歩いているだけで自然とリズムを刻みたくなり、音まで聞こえてきそうでした。
荒井アナと作品が共鳴している様子がありありと浮かんできます!
美術館ロケでは、荒井アナの表情で作品を心から楽しんでいる様子が伝わってきますよね。
最後に、荒井アナにとってアートの魅力ってどんなところでしょうか?
美術館の取材に行くと「どうしてこんなに極めることができるのか!」と毎回圧倒されます。
千円札の裏側に描かれている葛飾北斎の神奈川沖浪裏。
葛飾北斎は波をかぎ爪状の形に描いていますが、
現代の技術でスローモーションにしてみると本当にそう見えるそうです。
今から何百年も前に、観察してスローにしてやっと見えるものを目視していたと思うと驚きますよね。
技術力や作品の色使い、見ていて楽しいかどうかはもちろん、
一ひねりされた作品の意味を知ると世界が大きく広がったようで豊かな気持ちになれます。
ある学芸員の方は「常設展に行って作品の前でずっと座っているのが好き」と話されていました。
展示会でゆっくり座って、一つの作品の奥に深~く広がる世界に「なんで?なんで?」と問いかけてみるのも楽しいかもしれません!
荒井アナのアート愛がズドンと伝わってきました!
「世界が大きく広がったようで豊かな気持ち」という言葉、本当にその通りですね。
より自分の世界を広げるべく、最近は日本の美術館だけでなく、パリのルーブル美術館やオルセー美術館にも行ってみたい!!という欲が日に日に大きくなっています。(いつになるかはわかりませんが必ず!)
皆さんも今「行ってみたいと思っていた美術館やアート作品」が頭に思い浮かぶなら、
是非足を運んでみてくださいね!
これからもアートの力を借りて、自分も知らない自分の扉を開いていきましょう!
このコーナーは飯村真一、
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