第2話「陣川警部補の災難」

かつて特命係に配属されたこともある、捜査好きの早とちり、おまけに思い込みの激しい警部補・陣川(原田龍二)が殺人容疑で身柄を拘束された。瀬口(阪田マサノブ)という男を階段から突き落とした可能性があるという。犯行を否認する陣川だったが、瀬口との関係など詳細についてはなぜか黙秘する。
右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は陣川と瀬口の部屋などを捜査。陣川が人気女性ファンドマネージャーの咲江(高橋ひとみ)からストーカー被害について相談を受けていたことがわかった。陣川は瀬口を咲江のストーカーと判断、追跡したところ瀬口が階段から転落死したらしい。ということは瀬口は事故死、陣川は無事釈放される。

 しかし、咲江のような頭のキレる女性が、陣川のような男に相談を持ちかけたりするだろうか。疑問を抱いた右京は改めて陣川から咲江から相談を受けてから坂口が死ぬまでの経緯を確認する。
瀬口の死体検案書を調べた右京らは、遺体の右スネあたりにうっ血があったことを確認。現場を調べた右京と薫は、何者かが階段の上にロープを張って瀬口の足を引っ掛けたと思われる証拠を発見する。咲江が社員に知られずに会社を抜け出せることを確認した右京らは、瀬口の仕事が株に関する重要な資料の印刷物の校正だったことをつかむ。さらに美和子(鈴木砂羽)の協力で咲江の得意とする業種と、瀬口が担当していた企業がリンクすることも判明する。

咲江は瀬口から株のインサイダー情報を金で入手。その金額も最近はかなり高額になっていたことから、咲江は逆に瀬口から脅迫されていたのではないか。だとしたら、瀬口殺害の動機になる。咲江がストーカーに悩まされていたという事実をことごとく否定し、咲江を瀬口殺害の犯人する右京の推理に陣川は怒りを露にする。どうやら例の惚れっぽい性格が頭をのぞかせたようだ。
右京と薫は自らの推理を咲江に直接ぶつけて自供を迫る。が、突然現れた陣川に邪魔をされて失敗。逆に咲江から犯行があったころ、自分が部屋を抜け出した証拠がない、と指摘され言葉を失ってしまう。

 陣川は咲江を呼び出すと、右京の捜査をやめさせるよう持ちかける。しかし、その場で偶然ニュース映像を見た咲江は会社へとって返すと、ある企業の株を買い集めるよう指示を出す。が、実は咲江が見た映像は録画で坂口が死んだときにテレビで流されていたもの。もし、咲江がそのとき部屋にいれば当然その映像を見ており、今日のように株を買う指令を出していたはずだ。それがなかったということは…。
 右京らのワナにかかった咲江は犯行を自供。顧客を裏切れないというプレッシャーに負けた咲江は、一度だけ犯した過ちに身を滅ぼすことになってしまったのだった。

ゲスト:原田龍二 高橋ひとみ

脚本:戸田山雅司
監督:森本浩史