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薫は捜査一課の芹沢(山中たかシ)から、被害者2人がともに一千万円近い金を何者かに渡していた、という事実をつかむ。家族も何のために使ったのか見当もつかないという。
右京が図書館でめぐみを窺っていると、例の知念が現れた。右京が座る席を示して、そこは大滝(伊藤初雄)の席だという。どうやら毎日来る常連の席が決まっているらしい。席を大滝に譲った右京はめぐみが60代の男性と親密そうに話しているのを目撃。めぐみを尾行すると、2人は高級レストランで食事。めぐみは男の話を興味深そうに聞きながらメモをとるなどして…。
男が大手商社の元常務・清水(浜田晃)であることをつかんだ右京と薫は、身分を装い清水が自分史を出版しようとしている事実を引き出す。知り合いの女性に口述筆記をしてもらっているとか。めぐみに確認すると、清水の自分史作りに協力していることをあっさり認めると、殺された2人の自分史作りにも同様に協力していたという。さらに自費出版の費用などで2人から大金を受け取っていたとも…。
めぐみが容疑者として急浮上するが、彼女が2人を殺す動機もなければ、事件当日は清水と一緒だったとアリバイも完璧だ。
捜査が行き詰まりを見せる中、右京はめぐみが大滝や司書仲間の佐伯(大石継太)らからも好意を寄せられていたらしいことを感じ取る。佐伯が清水と話すめぐみを見る目からは嫉妬の色がありありだ。
そんな折り、知念が血のついたナイフを手に自首してきて…。 |