特命係になんと警部補が新たに配属。
事件捜査に憧れ、右京を引っ張りまわすが…。

12月1日(水)
第6話 「第三の男」



 特命係に陣川警部補(原田龍二)が新たに配属された。はりきっているところを見ると、どうやら上司から特命係がどういう部署か知らされていないらしい。右京水谷豊)と寺脇康文)から事実を知らされると…。
 その夜、ヤケ酒をあおる陣川は、もともと経理担当だったが、事件捜査がしたいと密かに指名手配犯を追っていたが、その結果2度も誤認逮捕。それが原因で特命係に“島流し”にされたらしい。
 翌日、何事もなかったように陣川は、アベック宝石強盗の手配書を手に登庁してきた。防犯カメラに捕えられた容疑者の女性とよく似た女が、陣川の部屋の向いのマンションに引っ越してきたという。2度も誤認逮捕をしているのにまだ懲りないのか。あきれて物も言えないをよそに、陣川は3度目の正直、間違いないと言い張る。
 どうせ他に事件もないし…。右京の一言で3人は陣川の部屋から女性・ハル子(遠藤久美子)の部屋をのぞき見。が、彼女が犯人かどうか見た目だけではわからない。もし犯人なら仲間と連絡を取り合うはずだ。右京はしばらく様子を見ようと提案、本格的な張り込みを始めることになる。
「張り込みか……」。
 決意を新たにする陣川には頭を抱えて…。
 はしゃぐ陣川と不快感を露にする、そして冷静な右京と奇妙な3人は張り込みを開始。と、ある夜、ハル子のマンションの入り口付近で無線機を付けた不審な男を発見する。右京が外へ出ると男はすでにいなくなっていたが、沢山の吸殻が。ハル子の動きを見張っていたのだろうか?
 陣川がハル子は犯人ではない、自分の勘違いだ、と言い出した。
「悪いことをする娘には見えません!」。
 やれやれ、今度は余計な思い入れを…。があきれていると、ハル子は学校帰りに怪しげな男の高級車に乗り込むとどこかへと消えてしまった。約2時間後、バイト先に現れたハル子だが、男とどこへ行き、何をしていたのかわからない。ひょっとして彼氏か。そんな推測にどこかショックを受けたような陣川を、は注意するが、バカにしたようなの態度に陣川は逆ギレ。ムキになってハル子の指紋を採ろうとする。
 陣川と客を装い居酒屋へ入ったは、ハル子の前でわざとネコの写真を落とし、拾わせる。これで無事、指紋を採取。作業完了、のはずだったが、ネコの名前を聞くハル子と陣川が受け答えをしてしまい、さらには客にからまれたハル子を陣川が助けるなど、陣川は彼女の印象に残るような行動をとってしまう。そんな陣川の行動にの怒りは頂点に。逆に陣川も事件から降りると言い出すが、言い出しっぺの陣川を降ろすわけにはいかない、とは強引に引き止める。
 留守中ハル子の部屋を物色する不審な男が現れた。どうやら以前右京がマンション前で見かけた男と同一人物らしい。その日は自転車に乗って逃げた男を取り逃がすが、別の日ハル子が捨てたゴミを拾う男を拘束。男はマンションのオーナーの息子で、合鍵を使い女性の部屋に入っては下着を物色していたという。さらには盗聴、捨てたゴミまで。男の部屋調べると血のついた男物の財布が出てきた。男によると、ハル子の捨てたゴミの中から出てきたという。やはりハル子は犯人だったのか…。ショックを受ける陣川だが、事実は意外な方向へと展開していく。