政界の壁を乗り越え、殺人犯逮捕に挑む右京
アリバイを崩すため、右京らがとった戦法とは?

10月27日(水)
第3話 「双頭の悪魔III〜悪徳の連鎖」



 父の地盤を継いだ若手女性議員・雛子(木村佳乃)は、朱雀官房長官(本田博太郎)の愛人で、多額の機密費を手にしていた。そんなスキャンダルを追っていた鹿手袋(西村雅彦)を刺したのは、雛子の秘書・小松原(中村方隆)の息がかかった男だった。事件が公になるのを怖れた小松原は事情聴取の前に自殺。事件は闇へと葬られることになる。
 しかし、鹿手袋を刺した事件と沢村補佐官の事件に関連があるとにらんだ右京水谷豊)は、沢村が朱雀官房長官雛子の関係を知ったがため、自殺を装い殺害されたのでは、と推理。右京の意見に同調した寺脇康文 )は動機から見て沢村殺しの犯人は朱雀 雛子、と言うが朱雀 には確固としたアリバイがあり、雛子が一人で沢村を殺せるとは思えない。さらに沢村が無警戒のまま、むざむざと雛子に殺されるとも思えず…。
右京はあえて朱雀に自らの疑問をぶつける。なぜ 朱雀は沢村補佐官から自殺するという電話を受けたとき、すぐに沢村の自宅へ向ったのか。そして、もし沢村が自ら自宅にいると言ったのだとしたら、沢村に死ぬ意思はなく、朱雀に助けを求めただけのはず。なのになぜ密室だったのか…、と。答えに窮した朱雀は「だからなんだ!」と苛立ちを現すが、右京は「矛盾点に合理的な説明がつかない限り、事件は終わらない」と言い放つ。
右京 朱雀からの連絡で沢村が死んだ現場へ駆けつけた加賀谷秘書官(佐戸井けん太)に改めて事件の夜のアリバイを確認する。が、説明は曖昧でかなり動揺している。右京小野田岸部一徳)にプレッシャーをかけさせ、ついに加賀谷を自供に追い込む。
 加賀谷によれば、直接手を下し沢村を殺したのは、加賀谷と朱雀。が、朱雀にはアリバイがある。右京らはあらためて朱雀の周辺を調べ、沢村殺しの犯人として逮捕しようとするが…。