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Episode 11
「カチンコ」徹底解剖! カチンコって一体どんなものなの?
8月21日(土)


 このところ、「相棒」のロケに顔を出せていません。おまけにこのAP日記も久しぶりのような気がします。

 なので自戒の念を込め、今回は「カチンコ」について解説します。

 みなさんがよく映画の撮影シーンやドラマのシーンで思い描いている「カチンコ」はどんなイメージのものでしょうか?

 まずは名称の解説から。
 通称「カチンコ」、実は正式名称も「カチンコ」です。辞書にもちゃんと載っています。辞書から一部を引用すると

     かちんこ 【カチンコ】

     映画で、同時録音の撮影をする際、カメラの前で
     打ち鳴らす小さな黒板の付いた拍子木。カメラで
     とる画と、録音機でとる音とを同期させる起点を
     判別するための道具で、フィルムに映ったこの画
     像のうち、拍子木の打ち合わさった齣(こま)が同
     期点となり、この時にかちんと鳴ることからいう。

     三省堂「大辞林 第二版」より


とあります。
 ちなみに英語では「Clapper Board」と言います。
 一般的にデパートなどで売られているものは、ハリウッドで使われているミニ黒板にチョークで書くものの形式のようで、「相棒」で使っているものはとてもシンプルなものです。グリップのところが握りやすく両手を使わず、片手で簡単にカチンと音が出せます。おまけに 3rd Season に突入するためか(?)年季もしっかり入っています。
 近年ハリウッド映画などでは、ミニ黒板にチョークで書くものではなく、デジタル電光掲示のものが使われ始めているようです。

 余談ですが、「相棒」の撮影現場では「カチンコ」とセットとも言える「メガホン」は使っていません。

※ 本当は写真があれば良かったのですが撮影できていません。


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