CASTキャスト

杉下右京(水谷 豊) 甲斐享(成宮寛貴) 月本幸子(鈴木杏樹) 伊丹憲一(川原和久) 芹沢慶二(山中崇史) 米沢 守(六角精児) 角田六郎(山西 惇) 大河内春樹(神保悟志) 内村完爾(片桐竜次) 中園照生(小野 了) 甲斐峯秋(石坂浩二) 日下部彌彦(榎木孝明)

杉下右京(水谷豊)UKYO SUGISHITA
特命係・警部
名推理で事件の謎を解き明かす特命係の警察官。東大を首席で卒業後に渡英。帰国後、キャリアとして警察庁に入庁。その後、警視庁に出向となり、経済事件などを扱う刑事部捜査二課で辣腕を振っていた。しかし、警察上層部が公にしたくない事件でも捜査の手を緩めない正義感が災いし、「特命係」という閑職に追いやられてしまう。これまで配属された部下は、すぐに退職してしまったため、“特命係は人材の墓場”と揶揄されていたが、亀山薫、神戸尊、甲斐享の3人だけは、長期にわたって右京の相棒を務めた。2015年3月に甲斐享が、連続傷害事件を起こしていたことが判明し、右京も上司として責任を問われ、“無期限の停職処分”となるが、同年10月甲斐峯秋の尽力もあって処分を解除され、特命係に戻る。
ワンポイント:クラシック好き、梅干しは苦手、お茶漬けのわさびは多めが好き

冠城亘(反町隆史)WATARU KABURAGI
法務省キャリア官僚(警視庁警務部付に出向中)
警視庁に出向中の法務省キャリア官僚。現場に興味があるという理由から、警察庁ではなく警視庁に出向を希望した変わり種。捜査経験はないが、元上司の法務事務次官・日下部彌彦(榎木孝明)を後ろ盾に、少々の無茶も通してしまう。警視庁では“お客様”扱いで、暇を持て余していたが、右京が復帰してからは事あるごとに行動を共にし、捜査に首を突っ込む。ただし、右京は相棒であることを否定し、あくまで「同居人」というスタンスを取っている。
ワンポイント:頭脳明晰。人が運転する車に乗るのが苦手。高濃度のコーヒーを好む

月本幸子(鈴木杏樹)SACHIKO TSUKIMOTO
花の里・二代目女将
事件を通じて知り合った右京の薦めで小料理屋「花の里」の女将になった女性。かつては、“ついてない女”を自認し、実際数々の不運に見舞われていた。そんな幸薄い暮らしの中、復讐のために内縁関係にあったヤクザを拳銃で殺害し(その後、未遂と分かる)、国外逃亡を図るが、ひょんな出会いから右京に犯行を見破られ、逮捕される。その後、模範囚として服役するも、脱獄計画に巻き込まれてしまう。しかし、出所後はこれまでの不運が嘘のように、仕事はうまくいき、大会社の社長からプロポーズを受けるなど“ついている女”に。ところが、突然の人生の好転にむしろ怖さを感じてしまい、にわかに訪れた幸運を自ら放棄。そんな折、右京の推挙を受けて「花の里」の二代目女将に収まった。
ワンポイント:料理上手でしっかりしていそうだが、実はおっちょこちょい

伊丹憲一(川原和久)KENICHI ITAMI
捜査一課 刑事・巡査部長
殺人などの凶悪事件を担当する捜査一課のリーダー的存在。事あるごとに捜査に首を突っ込んでくる「特命係」のことを疎ましく思っており、右京やその相棒に対しても露骨に嫌悪感をあらわにする。しかしその一方、一人の警察官としては実直な正義感を持ち、上司からの理不尽な命令には反旗を翻す熱血漢でもある。ただ、ひたすら捜査に情熱を燃やす仕事人間なことが災いして、プライベートは後輩からからかわれるほど空疎。現在のところ独身で、彼女もいない。
ワンポイント:ニンニクたっぷりのラーメン好き、本はほとんど読まず、世相に疎い

芹沢慶二(山中崇史)KEIJI SERIZAWA
捜査一課 刑事・巡査部長
伊丹とコンビを組む捜査一課の刑事。伊丹の直属の後輩であることから、何かと使われている。しかし、「特命係」を目の敵にしている伊丹とは違い、求められれば右京たちの捜査に力を貸すこともいとわない。ただ、それが伊丹の知るところとなると、容赦ない鉄拳制裁を受けることになる。交際中の彼女がおり(継続中かは不明)、同僚たちにもそれを公言しているが、アピールし過ぎると伊丹の機嫌を損ねてしまう。
ワンポイント:本来はお調子者の性格。彼女の写メを常に携帯

米沢守(六角精児)MAMORU YONEZAWA
鑑識課・巡査部長
抜群の腕を持つ鑑識。“名探偵”である右京の信奉者で、何かと捜査に協力。しかし、徹夜の鑑識作業など無理難題をやんわり押し付けられることも少なくなく、時に右京の人使いの荒さに愚痴をこぼすことも。それでも、横柄な捜査一課の伊丹より、「特命係」に肩入れすることの方が多い。プライベートでは、右京と同じく落語が趣味で、チケットをやり取りしたり、CDを貸し借りする仲。また、妻に逃げられた過去があり、今は寂しいやもめ暮らしをおくっている。
ワンポイント:鉄道オタク、女子アナにも詳しい、HDD復旧はお手の物

角田六郎(山西惇)ROKURO KAKUTA
組織犯罪対策五課 課長・警視
暴力団の取り締まりや麻薬捜査などを行う組対五課の課長。数少ない「特命係」の理解者で、「ヒマかっ?」というお決まりのフレーズを口にしながらフラリと特命係に現れては、コーヒーを飲みながら右京たちと雑談を交わす。その会話の中でさりげなく捜査情報を提供してくれたり、本人の意図していない何気ない一言が事件解決の重要なヒントになったりと、思わぬ活躍を見せることも少なくない。実生活では、妻と子を持つ良き父親だが、家庭内での立場には恵まれていない模様。
ワンポイント:ワイドショーや週刊誌好きで流行に詳しく意外にミーハー

大河内春樹(神保悟志)HARUKI OKOCHI
警務部 首席監察官・警視正
警視庁の内部で警察官の不正を捜査。あくまでも無表情に身内の悪を裁くため、冷血漢のように見える。ときにルールを無視した特命係の捜査にも目を光らせるが、右京には一目置いており、密かに上層部の判断を事前に知らせて危機を回避させたりすることもあれば、逆に裏から手を回して右京の手を封じ込めることもある。常にピルを持ち歩いていると思われていたが、実は子供のころからの好物であるラムネだった。2015年3月に右京に無期限の停職処分を言い渡すが、同10月に処分解除を伝える。
ワンポイント:好物のラムネを何粒も口に入れて噛み砕く癖がある

内村完爾(片桐竜次)KANJI UCHIMURA
刑事部長・警視長
刑事部を取り仕切る部長。保身のためか、自身の出世のためか、「特命係」が捜査にかかわることを毛嫌いしており、右京たちに先んじて捜査一課が主導権を握れるように、姑息な手回しを行う。それでも右京たちに事件を解決されてしまうため、「特命係に捜査権はない!」と雷を落としては、独自の捜査に待ったをかけようとする。
ワンポイント:事あるごとに「バカモン!」という怒鳴り声を刑事部長室に響かせる

中園照生(小野了)TERUO NAKAZONO
刑事部参事官・警視正
内村刑事部長の腰巾着的存在。捜査一課の案件に首を突っ込んでくる「特命係」の動きをけん制し、事あるごとに捜査から排除しようとするが、それはすべて内村の考えに追従してのこと。以前は、内村から押し付けられる無理難題にただただ四苦八苦していたが、最近は時折反発するような姿も見せている。
ワンポイント:記者会見で涙を見せる演技派(!?)で、180度近く曲げられる最敬礼が得意

日下部彌彦(榎木孝明)YAHIKO KUSAKABE
法務事務次官
法務省のキャリア官僚。検事の資格はないが、前の事務次官が急死したため、急きょ次への繋ぎとして例外的に法務事務次官に起用された。通例であれば、検事総長を頂点とするさらなる出世コースがあるが、検事の資格がない日下部は、現在の地位が終着点。そのため、波風も覚悟の上で、自らの信念に従い、思いどおりの行動を取っている。非常に優秀な人物で、元部下の亘に目を掛けている。
ワンポイント:亘の無茶にも臨機応変に対処する度量を持つ

甲斐峯秋(石坂浩二)MINEAKI KAI
警察庁長官官房付
県警本部長などを歴任した後、2012年夏に警察庁に帰任し、警察庁No.2のポストである次長についたキャリア官僚。“三代目相棒”だった甲斐享の父親でもある。しかし、2015年3月に享が思わぬ形で逮捕されたことを受け、警察庁次長の職から警察庁長官官房付のポストに事実上降格。また、右京のことを「危険人物」と評す一方で、捜査手腕は認めている。右京が受けていた無期限の停職処分の解除に尽力し、元の特命係に戻れるよう働きかけた。
ワンポイント:実は花の里がお気に入り。右京とも何度か飲んでいる