STORYストーリー

2016年5月11日(水) よる9:00~9:54

第6話

 独特の花のオブジェに囲まれた前衛芸術家・沙耶(青山倫子)の遺体が発見された。手首には切創、傍らには作業用カッターが落ちている。自らの作品の中で自殺したのか? しかし、沙耶は睡眠薬を飲んでいるうえ、工房の鍵は開いており、自殺とも断定できない。

 第一発見者のギャラリーオーナー兼マネージャーの香坂(渡邉紘平)によると、「永遠の命」をテーマにした沙耶の作品はすべて人工保存花を使用しているという。しかし、倫太郎(渡瀬恒彦)は、花のオブジェの中で唯一シロツメクサだけ生花であることに気づき、疑問を抱く。

 倫太郎と直樹(井ノ原快彦)は、沙耶の部屋で沙耶と静香(野際陽子)が写る写真を発見。さっそく静香を訪ねて沙耶について聞くと、無名時代の沙耶は生き急いでいるような危険な情念を感じさせたという。また、無名だった当時の沙耶は自然の花だけを使った作品作りをしていたとか。

 志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)は、人気の落ちたフラワーアーティスト・佳苗(奈良富士子)が沙耶とトラブルを抱えていたと聞きこんだ。佳苗は、美術評論家の重鎮、田沢(不破万作)を寝取られたため立場が逆転したのだと主張する。その恨みで佳苗が殺した…?

 そんな折、青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は、沙耶の魂と交信してると言い張る熱心なファン・千秋を連行してきた。自分は沙耶に代わって本当の作品を創っているという千秋。その作品が人工保存花ではなく、生の花を使っていることに疑問を抱いた倫太郎は、直樹と改めて沙耶の自宅マンションを調べ、意外な物を発見する。

 自殺か、他殺か? 花に込められたメッセージを読み解いた倫太郎たちがたどり着いた、事件の結末とは?

ゲスト 葛城沙耶 … 青山倫子
田沢君也 … 不破万作
香坂亮一 … 渡邉紘平
城崎佳苗 … 奈良富士子

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