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2016年5月23日

今まで知らなかった!?刑事の真実に迫る!
疑問の数々を解決していく「9係特別講習会」を開催!

渡瀬恒彦、井ノ原快彦ら9係メンバーが、今まで知らなかった!?刑事の真実に迫る!
元刑事で警察監修の倉科孝靖氏を招き、9係の刑事たちが“刑事”について質問を。
ドラマとは違う数々の事実に驚きつつ、シーンの撮影で使えるヒントもゲット!

■ ドラマと実際の現場との違いは?「9係」メンバーも興味津々!

 11年目を迎えた「season11」も5月25日(水)の放送で第8話と佳境を迎えていますが、今回はその「9係」の出演者が日頃、刑事ドラマを撮影していて思う素朴な疑問を、「9係」のドラマの警察監修で、元プロの刑事である倉科孝靖氏に質問。疑問の数々を解決していく「9係特別講習会」を開催。レギュラーキャストのみならず、視聴者の方々も「なるほど!」と納得の“目からウロコ”の貴重なイベントとなりました。
 警察監修で今回の講師を担当した倉科氏は、警視庁の刑事として刑事部鑑識課、機動捜査隊、捜査一課、科捜研などで勤務。事件捜査の様々な現場を経験してきた、まさに“知恵袋”的な人物です。渡瀬恒彦、井ノ原快彦ら「9係」のメンバーも熱い視線を送る中、「刑事ドラマ」としては異例の講習会がスタートしました。

「現場(げんば)」と「現場(げんじょう)」の違いは?…津田寛治

 いの一番に手を上げた津田は「1年目から気になっていました」という質問を。これに対して倉科氏の答えは簡潔明瞭でした。
「あくまでも意味は同じ。警察や消防は“げんじょう”と言っていましたので、私たちは“げんじょう”としか言ったことはありません。例えば、これが建築関係になると“工事げんば”や“げんば監督”となりますよね。そういう違いがある、ということです」
 この答えに渡瀬は「我々は事前にプロデューサーと相談しまして、“げんば”で統一しようと。なので、あえて“げんば”と言っています」と補足を。
 井ノ原は「ただ、一時期“げんじょう”という言い方が流行って、ドラマでも使うようになりましたよね。僕も『9係』で2度ほど“げんじょう”と言ってしまったことがありました(笑)」と、ちょっとしたエピソードも披露してくれました。

刑事の勤務時間はどのようになっている?…吹越満

 吹越の疑問は「刑事の勤務体系」。「終業時間になったから、帰ろう、という風になるものかどうか?」と気になっていたそうです。倉科氏によると、勤務時間は1日8時間という決まりがあるそうです。
「ただし事件に合わせたシフトになります。見極めのいいところで係長が、今日はここでやめよう、という時間が終業時間となります。8時間を超えれば残業にもなります。例えば、大事な聞き込みが出来なかったら、もう一度行ってこい、と命令されるわけですが、これは残業となります」
 これには吹越が「尾行の場合も時間がかれば残業になると?」と質問を。
「例えば、一度北海道まで尾行をしたことがあります。上野駅から夜行列車に乗って行くんですが、8時間で打ち切っては尾行の意味がなくなりますから。そんな残業も申告制となります。張り込みも交代要員が用意されています」
 ドラマなどではよく見られますが、ふと思いついて勤務時間外に現場に戻る、ということもあるのでしょうか?
「例えば、これから雨が降るという予報が出ているときは、雨で血液など証拠が流されてしまう場合があります。となると、時間にかかわらず雨が降る前に現場に行かなければならないですよね。天候調査も非常に大切になります」
 この回答に羽田は「そういうシーンは面白いですね。雨が降りそうだから現場に行こう、という」とさっそくドラマにも活かせるものを見つけたようでした。
 また、ドラマの中で倫子(中越典子)に帰宅時間を守れないことを責められている直樹役の井ノ原は「やっぱり言ったとおりに帰宅するのは無理なんですね。でも、そういうことを直樹はわかってもらえない(笑)」と苦笑していました。
 

女性刑事がスカートやハイヒール、というのはリアルでない?…羽田美智子

 ドラマではスカート姿にイヤリング、ネックレスなどをつけている羽田。しかし、倉科氏によると、実際の女性刑事にそういう装飾品などを身に付けている人はいないとか。
「基本的に男女とも目立つ服装は禁じられています。装飾品も認められているのは結婚指輪だけです」
 羽田は「あら、イヤだ。結婚指輪だけ唯一ドラマでははめていないわ(笑)」と大笑い。
 そんな服装について井ノ原が「張り込みのときに地味過ぎて目立つ、ということはないですか?そのときの服装は?」と質問を。
「その場合は私服の着用が認められます。基本的にスーツが支給されていますが、デニムなどは支給されないので、それは私服を着てもらうということになります」
 そして、羽田は「女性刑事は手錠をどのように持ち歩いているのですか?」と質問を。
「ショルダーバッグが支給されているので、その中に入れて持ち歩いています。ただ、私は手錠をかけて連行したことはありません。任意同行をかけて取り調べまでが仕事ですから、その後の取り調べをしやすくするためにも手錠をかけて拘束するというのはやりませんでした」
 その答えに一同は「へー」と感心しきり。ドラマとの違いを痛感していました。

監察医に刑事さんからプレゼントなど贈ることは?…原沙知絵

「ドラマの中では係長から手術着をプレゼントされたという隠し設定があるんです(笑)」という原。実際に刑事さんから監察医にプレゼントなどあるのか、気になったようで…。
「親しくなれば、そういうこともあるでしょうけど、あまりに高額になると贈収賄となる場合もあります。なので、あまりそういうことはないのではないかと。それに9係の刑事さんたちに対して監察医さんの方が高給なので、もらわない方がよろしいかと(笑)」
 その答えに「プレゼントはお返しします(笑)」という原でしたが、逆に興味津々になったのは吹越。「あとでこっそりで結構なので、だいたい我々の給料がいくらぐらいか教えてください」と身を乗り出していました。

捜査会議での説明について…田口浩正

 9係での捜査会議で「事件に関係する人物をすべてフルネームで発表したり、セリフを覚えるのが大変なんです(笑)。実際の刑事さんたちの捜査会議でも、皆さん、そんな風にきっちりとお話をされているのかと気になりまして」とのこと。
「一般的に捜査会議では捜査に必要な情報を話すだけです。ピンポイントでしか説明しないので、そんなに詳しいことは話しません。もしも、そういう情報が必要なら会議が終わって、例えば居酒屋などで親しい刑事から情報を聞く、ということになります」
 これまたドラマと現実の違いを目の当たりにした一同。田口は「刑事さんも噛むことがあるのかと思いました」と苦笑していました。

刑事の出世はどのように?…井ノ原快彦

「season11」から巡査部長に出世した直樹。昇進試験を受けての出世でしたが、井ノ原としては「実際の刑事さんはどのように出世するのか?」と気になったようです。
「基本的には昇進試験制度があります。警部までは試験で昇進するのですが、試験に受からない人は実績を上げて上長の推薦で出世する場合もある。なので、皆さんにはどんどん犯人を逮捕していただいて、実績を上げていただきたいですね(笑)」
 これには井ノ原ほかメンバーは、係長の渡瀬の顔を見ながら色めきたっていました。
 

犯罪現場に臨んだときの心構えとは?…渡瀬恒彦

 最後に渡瀬が、9係の係長らしい質問を。
「現場には有形、無形の資料があると言われます。有形は目に見えるものですが、無形の資料とはどういうものか?」に対して「例えば、第5話で係長が表彰状などが飾られている中でメダルだけがなくなっていることに気付きます。これが無形の資料、“ない”ことに気付くことです。さらにグラスがあった場合、指紋以外にも目には見えませんが唾液が残っている場合がある。そこからDNA検査が出来るわけで、これも無形の資料ですね」
 と、ドラマのシーンを例にわかりやすく説明してくれた倉科氏。
 渡瀬は「ドラマでは実際の現場とは違うのでやってはいけない、とわかっていながらもシーンとしてやっていることもあります。今後もそのあたりをプロデューサーと相談しながらやっていきたいですね。今日の講習で一番驚いたことですか?残業、ですね(笑)」とメンバーを代表して感想を語ってくれました。

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