キャスト

加納倫太郎……渡瀬恒彦
警視庁捜査一課9係係長。警部。
部下たちからは“昼行灯”や“神出鬼没の狸オヤジ”とよばれている。
捜査の指揮を執る係長の身でありながら、どこかをほっつき歩いており“捜査をしない指揮官”と周囲から見られている変わり者だ。何を考えているのかわからない言動が多いが、それにはすべて“彼なりの理由”があることに、後になってから周囲の人々は気づく。
上司の娘と結婚し、一子をもうけるが、捜査に没頭するあまりに離婚。その後、元妻は他界し、娘の石川倫子(みちこ)からは敵視され続けていたが、最近ようやく和解した。とはいえ、距離は置かれている。それ以外のプライベートは謎だらけ。
浅輪直樹……井ノ原快彦
警視庁捜査一課9係刑事。巡査長。
倫太郎とコンビを組む若手刑事。見た目も言動も今時の若者だが、実は正義感が人一倍強く、曲がった事が大嫌いな性格の持ち主。20代で捜査一課に抜擢されただけあって、頭脳明晰、運動能力も高い。
倫太郎の娘・石川倫子とつきあっている。今シーズンでは、倫子の住むマンションが火事にあったことから、倫子とルームシェアすることに。
小宮山志保……羽田美智子
警視庁捜査一課9係刑事。警部補。
9係の紅一点だが、そういう扱いを最も嫌う女性。
男に負けじと肩肘張って生きてきて、気がつけば三十路を超えていた。立ち止まると自分の人生を振り返り、後悔してしまいそうなので、ひたすら走り続けている。
いくつもの恋に破れ、結婚に関しては、あきらめの境地に。どうやら仕事に生きる女として覚悟を決めた…!? 今シーズンでは、主任に任命される。
村瀬健吾……津田寛治
警視庁捜査一課9係刑事。警部補。
大学卒業後、ノンキャリアとして警視庁に入るが、自分の能力はキャリア以上と信じて疑わない自信過剰の男。実際、頭の回転はよく、品行方正で、何をやってもそつのないエリート刑事だ。出世のことしか頭にないようだが、実は熱い刑事魂を内に秘めている面もある。
かつて出世の足がかりにと警察官僚の娘と婚約したが、破綻。そのせいか性格が歪んできたといわれている。
警視庁捜査一課14係係長の経験はあるが、部下の刑事の不祥事により辞職を決意。しかし、倫太郎に説得され、9係に復帰した経緯を持つ。
青柳 靖……吹越 満
警視庁捜査一課9係刑事。警部補。
反骨精神の塊のような男で、金持ちと上流階級が大嫌いな皮肉屋。
完璧主義者だと自分では思っているが、コンプレックスを常に抱えた生き方はかなり不器用。“俺はこんな位置でくすぶっている器の人間じゃない”と思い込んでいる。
同棲している恋人の垣内妙子とは、暴力団員に覚醒剤漬けにされていたところを青柳が救出したといういきさつがある。それゆえ、麻薬関係の事件には過剰反応する。妙子との関係をよく思わない警察組織のなかで、刑事という職業をめぐって葛藤する。
矢沢英明……田口浩正
警視庁捜査一課9係刑事。巡査部長。
持ち前の大らかな心で、変人の青柳を受け止めて、聞き役やサンドバックに徹するかと思えば、ときに厳しく叱ることもできる優れた相棒。
妻の早苗は売れっ子の漫画家で、病気療養のため長男・福太郎と実家に帰っていたが、無事完治。帰京して再び漫画家として復帰している。
早瀬川真澄……原 沙知絵
東京都監察医務院に勤務する監察医。
事件遺体に関する臨床例を求めて、大学の法医学研究室から転職した法医学者。その動機は近親者の不審死らしいが、詳細は不明。
遺体に関しては徹底的なプロフェッショナル。度が過ぎて生身の人間より遺体とのコミュニケーションを大切にする変わり者。女同士、そして友達がいないもの同士、志保とは時折、飲みに行く仲。
石川倫子……中越典子
パティシエ。加納倫太郎の実の娘。
直樹とつきあってはいるものの、亡き母を苦しめた父・倫太郎を恨むがゆえ、本当は警察官が大嫌い。母の旧姓を名乗っているのも、それが理由だ。父と和解したとはいえ、相変わらず距離を置いている。自宅マンションが火事になり、今シーズンから直樹とルームシェアすることに。