元プロテニスプレーヤーの結城(松田賢二)の他殺体が故郷の村で発見された。村では村長の財津(小林勝也)らが結城記念館の建設を進めている真っ最中。当の結城は殺害されたが、財津は結城の遺志を尊重して建設を進めるという。

 が、事件当夜、結城本人が設計を担当する建築家・芳子(立原麻衣)に建設の中止を訴えていたことがわかる。それ以前に村役場の職員・真琴(広澤草)から、記念館の建設費をスーパーマーケット建設に回して欲しいと署名を見せられていた結城。真琴の訴えを聞いて心変わりしたのだろうか?

 いずれにしても記念館の建設中止で損をするのは芳子と村長の財津。特に財津は記念館建設にまつわるキナ臭い噂も浮上、アリバイも曖昧で重要な容疑者に。

 一方、倫太郎(渡瀬恒彦)と直樹(井ノ原快彦)は、現場近くに落ちていた結城のものと思われるグローブから事件を追う。結城の幼なじみの中西(山下徹大)によると、幼いころはグローブ一つ買えないほど貧しかった結城は、自分の名前とは違うイニシャルが刺繍されたグローブを誰かからもらって使っていたらしい。

 グローブには、事件と関連する意外な秘密が隠されていた…。