小料理屋「ふるさと」の店主・古野(大高洋夫)の遺体が店で発見された。青柳(吹越満)は、従業員の桜(井上和香)がカウンターにあった100円ライターを隠すようにしまうところを目撃。証拠品として没収した青柳は、ライターに書かれた「椿鮨」を訪ね所有者を探すことに。

 一方、倫太郎(渡瀬恒彦)は、店のお勧めメニューの中にあった「ふるさと汁」に疑問を抱く。桜に確認すると古野の創作料理だとか。さっそく自ら作り、桜と桜の行き着けの喫茶店の主人・葉子(長野里美)に試食してもらうが、本物と味が違うといわれる。

 事件当夜、「椿鮨」の従業員・本城(福井博章)が「ふるさと」から出てくるところを目撃されていた。その本城によると、桜はかつて「椿鮨」で働いており、将来を嘱望されていたが突然退職して「ふるさと」へ。さらに大家が競売にかけた「ふるさと」の店舗兼住宅を落札。従業員ながら古野の大家になっていたという。しかも、葉子によると桜と古野は男女関係にあったらしい…。

 本城の証言で事件の前日、桜の妹・チカ(山本ひかる)が姉を訪ねてきていたことがわかった。

 姉妹の古野に対する思い、そして倫太郎がこだわる「ふるさと汁」に秘められた思いとは…?