若い女性の死体が発見された。14係の係長に昇進した村瀬(津田寛治)に代わって青柳(吹越満)が主任になった9係が現場へ急行。その9係は、新たに新田(内田朝陽)という新人を迎えていた。新田をいじりながらも直樹(井ノ原快彦)らにテキパキと指示を出す青柳。なにやら雰囲気の変わった青柳に首をかしげる志保(羽田美智子)だが、矢沢(田口浩正)によると主任らしく(?)髭をたくわえ始めたらしい…。

 真澄(原沙知絵)の検視によると、被害者は別の場所で殺害され遺棄された可能性が高いという。被害者の髪に付いていた繊維片も殺害現場で付いた可能性もある。そんな報告のついでに真澄は村瀬が14係でコンビを組んでいる女性刑事の話題を持ち出し、志保を苛立たせる。

 被害者の身元が離婚歴のあるホステス・明美(平岩紙)であることが判明した。青柳は志保と直樹を勤務先、倫太郎(渡瀬恒彦)と新田に明美の自宅を調べるよう指示すると、自分は矢沢と元夫のもとへ。現時点で元夫は容疑者、どうやら青柳の手柄を独り占めする性格は変わっていないらしい。

 明美の勤務先を調べた志保と直樹は村瀬と鉢合わせ。村瀬の相棒・黛涼子(佐藤江梨子)と挨拶しながらも鋭い視線を向ける志保。視線を戦わせる志保と黛。それにしてもなぜ村瀬らが明美の勤務先にまで来ていたのか…。  
一方、明美の自宅で倫太郎は新田の話もろくに聞かず、部屋に置いてあった料理のレシピに興味を示し新田を戸惑わせる。しかも署に戻るとレシピをもとに料理を作り始めて…。

 倫太郎がレシピをもとに作った料理はなぜか味付けが甘め。さらに倫太郎はプリンの作りかたに疑問を抱く。
 直樹は新田を連れてパティシエである倫子(中越典子)にプリンの作り方について聞きに行くと、卵を使っていないことかな、という。明美は卵アレルギーだったのか?

 明美の元夫・智之(溝呂木賢)の証言で息子が卵アレルギーであることがわかった。明美は智之と親権を争っているときに窃盗事件を起こしてしまい、明美を嫌う智之の母親に養育権を奪われたという。しかし、経済力がつけば息子を渡すと智之の母に言われ、明美は近々まとまったお金が入ると智之に話していたとか。"まとまったお金"とはどういう意味なのか?

 親権について明美が客の弁護士・佐藤(飯田基祐)に相談していたことがわかった。佐藤によると、明美は万引きしたときに自分を逮捕した警察官と最近になって再会、ひどく恨んでいたようだったという。
 やがて倫太郎は調書から明美が14係が扱った事件と関係していることを知ることに。そして明美を逮捕した警察官が意外な人物であることがわかり…。