インタビュー

「決まった作品を年に1本やるのは、共演者とかがだんだん家族っぽくなって来ますよね。ライフワーク的なドラマになってくれたらうれしいですね」
「これがね、瞬発力のある現場でね。監督さん(吉田啓一郎)がものすごいスピードで撮っていく人なんですよ。結構色んなドラマをやってきたつもりだったけど、撮影の仕方がカルチャーショックで。まず割本(シーンごとのカット割り指示が書かれている台本)がなくて、監督が全て口頭で指示するんですよ。だから、みんなで記憶してやらなきゃいけない(笑)。それでみんなで芝居みたいに作れと。で、作ったのを俺が撮るみたいな感じで。普通、1カット撮ったらVTRチェックするんですけど、一切チェックを見る隙を与えてもらえない。だから監督がチェックしている間に移動して、また撮る。ずーっと撮ってる感じで、無茶苦茶速いんです(笑)」
「多いですね。最初は9時撮影開始だから、8時半頃にちょっと挨拶しようかなと思って行ったら、もうスタッフもみんな来ていて、すぐスタートするんです。その時は2シーンくらいの撮影で、9時開始予定だったのに、9時に終わったことありますよ!(セリフを)バリバリ噛んでるのに監督からは『オッケー』と。どんどんいくぞっていうテンポ感があります。ドラマ撮影中は普通は忙しいものなんですけど、(撮影が早く終わるので)夜は必ず空いてるんですよ。大体、ナイトシーンが無い。台本に「ナイト」と書いてあるから夜撮影かと思うけど、昼間にみんなで黒幕持って撮ったりたりするんですよ(笑)。無理やり夜にして(笑)。最高の現場ではありますね」
「渡瀬さんと現場にいると本当に勉強になることが多いんです。次にどのカットを撮るかADさんも知らないとき、渡瀬さんは分かっているんですよ。誰よりも監督がどうしたいかを知っているのは渡瀬さんだし、そういう方が側にいてくれて僕らはものすごく心強いです!シーズン1では新米だった直樹も、少しずつ先輩刑事に言えることが増えてきたんです。最初のころに言えなかった言葉づかいを意識的に使ったりしてるんですよ」
「もし直樹が倫子と結婚したら倫太郎さんを“お父さん”って呼ばなきゃいけないんですよ(笑)。まだ倫子と倫太郎さんには確執があるのに…」
「なら、プロデューサーさんが僕らを結婚させようとしたら、結婚の方向にはいかないようにしなきゃ!」