STORY

2023年1月14日(土)よる11:30~

第1話

 2022年・夏。新型コロナが収束しないため、夏の花火大会は中止となり、望月星太郎(高橋一生)と航(橋爪功)の花火師親子は今年も暇になりそうだ。大規模な花火は上げられないものの、個人がオーダーする花火を始めようと、航は星太郎に何度か提案してきたが、星太郎は難色を示す。個人向けの花火となると、HPで宣伝、打ち上げる場所の許可取り…などと色々とやらないといけないことがあり、加えて、特定の個人に満足してもらうためには、客との事前の綿密なコミュニケーションも必要であることなどから、乗り気ではなかった。しかし、星太郎が個人のオーダーを嫌がる本当の理由は…。
 その後、星太郎はいつものように、朝食の片づけを終えてから作業場に向かう。すると、航が倒れており、「すまん」という言葉とともに、息を引き取るのだった。
 そして、冬――。1人となった星太郎のもとに、『あなたのためだけの花火を打ち上げます』と書かれた手書きのチラシを手にした水森ひかり(本田翼)が訪ねてくる。彼女は花火を上げてほしいと星太郎に頼むのだった。そんな時、なぜか死んだはずの航が、突然、星太郎の前に現れて!?  驚く星太郎だったが、「生きてるとか死んでるとか、そんなのどっちだっていいじゃないか」と、航は取り合わず…まさか《幽霊》なのか!?
 やがて、ひかりの頼みを聞くことになった星太郎だったが、どんな花火がいいのかを彼女に聞くもオーダーは《望月さんにとっての素敵な花火》で? そして、打ち上げ当日の夜、花火を見たひかりが想定外の反応をしたことで、星太郎は動揺して…!?
 いったい、ひかりが花火を打ち上げた目的は? そして、望月親子の不思議な関係性の行方は――!?