震災で施設が損傷し、休館を余儀なくされた福島県いわき市の「スパリゾートハワイアンズ」。
踊る場所を失ったフラガールたちは、人々に笑顔を届けるため、全国125ヶ所に及ぶキャラバンに出た。10月に放送した第1弾では、2人の新人フラガールを中心に、半年間に及んだ全国キャラバンとその舞台裏を追った。
第2弾となる今回は、被災地いわきが直面している厳しい現実と、それでも故郷の復興を信じて笑顔で踊り続けるフラガールの1年を、チームリーダーの加藤由佳理さんを中心に描く。
去年10月、スパリゾートハワイアンズは一部の営業を再開し、フラガールは仮設のステージで踊り始めた。
待ちに待った施設でのダンス…
しかし営業再開後… 懸命に踊るフラガールたちの目の前には、閑散とした客席があった。震災、原発事故、風評被害… 満室が絶えなかったホテルも空き室が増える状況だった。
そんな厳しい現実の中、フラガールたちはもう一つの苦難を負っていた。
それは「彼女たち自身も被災者である」ということ。
津波で家を流されたメンバー、実家が双葉町にあり、放射能汚染で"帰れぬ故郷"となってしまったメンバー・・・
そんな仲間たちを励まし続けたのが、リーダーの加藤由佳理さんだった。
グランドオープンに向け、年末年始も厳しい稽古を始めたフラガールたち。
そして2月8日、幾多の苦難を乗り越え、ついにハワイアンズのグランドオープン。
2月8日のステージ
フラガールたちは故郷のため、家族のため、仲間のために懸命に踊った。
フラガールたちの思いがこもったステージ…
それはまさしく、「復興へのステージ」だった。