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前田智徳さんの「サムライ、韓国をゆく!」後編

前田智徳さん(写真右)と会話を交わす、中村武志コーチ(左)

前田智徳さんは前編でお伝えしたキム・インシク監督のインタビューの後、韓国を代表する球場、ソウルのチャムシル球場へ向かいました。そこで顔を合わせたのは、前田さんが現役時代に幾度も対戦してきた捕手、中村武志バッテリーコーチ(KIA)です。「(前田さんは)どこに投げても打つんだもん」という中村コーチに、「いやいや、それは(野村)謙二郎さんでしょう」と昔話に花が咲くお二人。さて前田さん、中村コーチに韓国の打者の特徴について聞きました。「日本と違って思いっきり踏み込んでくる。ピッチャーが内角を攻めきれないのもあるけど、その踏み込み方がすごいです」。中村コーチらしい捕手目線ならではのお答えです。

どでかい一発にメジャースカウトも注目するパク・ピョンホ選手
(写真提供:ネクセンヒーローズ)

翌日は今回の取材で前田さんが一番気になる選手、パク・ピョンホ選手(ネクセン)を見るためモクトン球場へ。パク・ピョンホ選手は2年連続50本塁打、4年連続ホームランと打点のタイトルを獲得している二冠王です。前田さんはまず、彼の打撃練習を見つめました。「まずデカいですね。そしてスタンスが広い。パワーもあるので、スコアボードの上を超えるホームランを打つというのも納得です」。練習中、パク・ピョンホ選手は前田さんと挨拶を交わし、「大谷(翔平)投手は若いのに160キロのボールを投げるなんてすごいですね」と日本代表についての印象を話しました。

流ちょうな日本語で前田さんと話す、イ・スンヨプ選手(左)

モクトンでは巨人などでプレーした、イ・スンヨプ選手(サムスン)と再会しました。「現役時代、一塁ベース上で挨拶したことはあるけど、会話をするのは初めて」という二人。前田さんはイ・スンヨプ選手にパク・ピョンホ選手(ネクセン)について聞くと、「すごいバッターです。彼が打てば韓国は勝てるし、打たないと負けます」という言葉が。アジアの大砲もパク・ピョンホ選手に太鼓判です。

「取材を受けて足が震えたのは前田さんが初めてです」という門倉健コーチ(左)

またモクトンでは前田さんが過去に何度も対戦した、門倉健投手コーチと顔を合わせました。「今まで対戦した中で、一番嫌なバッターが前田さんだった」と話す、門倉コーチ。門倉コーチにもパク・ピョンホ選手について聞きました。門倉コーチは「インコースには弱い。今年は打席の中で半歩後ろに下がって構えているように見える」と分析。徐々に特徴が浮き彫りになってきました。

前田さんは試合でのパク・ピョンホ選手のバッティングを見て、こう感想を話しました。「バッターは打てなかった時に、後々まで印象に残る抑えられ方と、凡打でも納得できる打席とがあります。パク・ピョンホ選手のような長打力のあるバッターの場合、相手の投球に手が出ない打席の後に、開き直って一発狙いでこられたら怖いですね」。

前田さんは今回の韓国取材で3番を打つキム・ヒョンス選手(トゥサン)にもインタビューをしています。彼らは11月8日のプレミア12開幕戦、日本との対戦でどのような姿を見せるでしょうか。前田さんは日本対韓国戦で解説を務めます。侍ジャパンの情報はもちろんのこと、対戦相手・韓国についても取材を重ねた今回の中継をどうぞお楽しみに!

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PROFILE
室井昌也
韓国プロ野球専門のジャーナリスト