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インドネシア編 撮影日記

線路のごく近くに家々が並ぶ
インドネシアの温かさ
インドネシアは世界有数の親日国として知られている。それは、今回のロケ中にも幾度となく感じることができた。特に、列車の走りを撮影する際に、現地の人の優しさに触れる機会が多かった。
我々インドネシア撮影隊は、カメラマン&コーディネーター組と、ビデオエンジニア&ディレクター組に別れて2台のカメラで撮影してきた。鉄道の本数が少なく、少しでもカット数を稼ぐという目的でこのスタイルに行きついたのだが、遠く離れてしまうと、こちらには現地の言葉を話せる人がいない。それでも、良いポイントを見つけるために歩き回り、偶然通り掛かった集落内から撮影させていただくこともあった。言葉が通じない、しかもテレビカメラを持った日本人がいきなりやって来て撮影しようとしたら、嫌がられても不思議はない。
しかし、インドネシアの場合、身振り手振りで目的を説明したら(ほとんど伝わっていなかったと思うが・・・)、快く応じてくれた。それどころか、列車が来るまで時間があるからと椅子を用意してくれたり、喉が渇いているだろうからと水を頂いたりと、本当によくしてくださった。
こうした現地の方たちの温かさに触れながらの旅に、この番組に携わることの幸せを感じた。
ディレクター 二田 靖章
ソロの市場にて出会った女性
温かく迎えてくれた沿線の人々