2009年10月2日(金)放送 埼玉県大利根町・平塚邸 田園に浮かぶ家(1) − 土壁、縁側、版築 パン工房のある家 − |
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齊藤 祐子/さいとう ゆうこ | |||||||||||||||||||||
住居を原点に設計活動を続けている。個人の住居をはじめ高齢者のグループホーム、集合住宅、また、東チベット高原の小学校建設活動。 著書は「集まって住む終の住処」2009年(農文協)「吉阪隆正の方法・浦邸1956」1994年(住まいの図書館出版局)「建築のしくみ」2006年(ナツメ社)ほか。 作品は益子・土埃庵、浦和・NT、荻窪・NH、軽井沢・TH、東中野・パオコンパウンド、西荻窪・うみがめ荘、町田・グループホームあおぞら・ふよう病院増築、東チベット高原の小学校など 日本漆喰協会賞‘06年(グループホームあおぞら・ふよう病院増築)あたたかな住空間デザイン・優秀賞‘99年(OMIYA・I・97)漆国際漆デザイン展‘96石川・銀賞(パーティション-折り)SDレビュー・入選‘86年(国分寺・K-HOUSE)受賞 |
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緑の田んぼを満喫する、高床の広いデッキが水田の上に浮いているように感じる田園の住まいは、関東平野の真中、利根川沿いの穀倉地帯に建つ。子どもも成長した50代、趣味を活かして自分の時間を大切にするための「終の住処」は、アトリエのある人の集まる住まいである。 エントランスは屋根のかかった半外部空間のデッキ、居間とアトリエをつなぐ。田んぼの風景と土と緑を取り入れた住まいでは、外部と内部の壁には田んぼの土を塗り、アトリエの家具は土の版築でつくった。土の力と左官仕事の手の表情を感じることができる。季節の変化を受け入れる、自然と人と共に暮らす場所になった。 |
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肩の力が抜けますね。田園風景が懐かしいです。そこに美しい木造の建物。千葉県から2時間かけて、毎週のように夫婦で打合せに来られたということですが、その想いが結集しています。奥さんはパンを焼き、この風景を見ながらコーヒーと一緒に食べると会話が弾むことでしょう。カウンター横の台は、版築と言うらしいのですが、アトリエのワンポイントになっています。いずれにしても、この素朴な建物、うれしいです。 | |||||||||||||||||||||