2009年2月15日(日)放送 東京都西東京市・保谷邸 家の中に「外」を取り込むシリーズ(2) 中庭 −玄関が中庭と一体 陽の光が包み込む家− |
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大塚 泰子 | |||||||||||||||
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有限会社ノアノア空間工房 | |||||||||||||||
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奇をてらったデザイン住宅ではなく、家族を包み込む居心地重視の住宅を目指しました。 外観の板張りは、自然素材を少しでも使いたいという思いからです。人にも街にも経年変化を楽しめるゆとりが大切だと思います。 リビングとつながるパティオが、生活の中で大切な役割となり、そしてお子様の成長と共に、ヤマボウシも大きくなって家族を見守る存在になって欲しいです。 決して大きな住宅ではありませんが、明るく風通しの良い居心地の良い住宅になったと思います。 ■キーワード ・パティオとリビングの連続性 ・大きな玄関扉 ・広々とした玄関 ・回遊性のあるプランニング ・光の演習(階段のトップライトやバスルームの光の取入れ方) ・家族の一員のような1本の大きな樹 |
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密集地に家を建てる場合、採光を考えて居間・食事スペースを2階にすることがよくありますが、1階に個室や寝室を置くのは防犯のことを考えると少し心配な面もあります。今回の保谷邸は、1階に居間・食事スペースを配置しました。そうすると明るさの問題が残ります。その解決策が、南側の大開口と吹き抜けなんですね。日が差し込む、明るく暖かい空間が出来上がりました。そして女性建築家ならではの、繊細な気遣いが家のあちこちに見受けられます。それでいてダイナミズムと共存したデザインです。ある意味では、ごく普通の人たちのスタンダードな夢がこの建物にはあると感じました。 | |||||||||||||||